ダカの人口毎日1418人増加
2014年06月26日付 Prothom Alo紙

(5月12日付)
ダカ首都圏では1日毎に1418人ずつ人口が増加している。1年平均では51万7500人増えている。この割合で人口が増え続ければ、7年後にダカの人口は2千万を超えると見られる――バングラデシュ統計局(BBS)と国立人口問題研究研修所(NIPORT)の分析による予測である。

NIPORTによれば、ダカ首都圏では現在1640万の人々が生活している。全国の人口は現在1億5620万人となっている。国全体での人口は年に1.37%の割合で増えているが、都市部では4.16%と高い。しかし、チョットグラム(チッタゴン)、クルナ、ラジシャヒ――この3つの主要都市に現在居住している人よりも多い人口が、この13年間にダカ首都圏で増えている。その数は670万に達している。

人間とともに車両の数も増えている。バングラデシュ道路交通局によれば、現在ダカでは自家用車やバスなどの交通手段は79万7184登録されているが、毎日180の新しい車両が道を走りだしている。

水の問題もある。ダカや隣接のナラヨンゴンジを含む地域で、上下水道局WASAは最大1300万人分の水を毎日供給しているが、この数はダカの人口よりも少ない。残りの人々が一体どのように水の需要を満たしているのかをWASAは把握していない。一言でいえば、ダカの市民サービスはすでに最悪な状態で、7年後に人口が2000万を超えるようなことがあれば、市民の苦しみはさらに増すと見られる。

この問題はどうしたら解決できるのか?人口統計学者でベゴム・ロケヤ大学のヌル・ウノ・ノビ副学長は、二つの方法を提唱している。まず、ダカ以外の場所に質の高い教育機関を創設する必要がある。遠隔地にも電気やインターネットを行き渡らせ、それによって村落部の若者たちもアウトソーシングの仕事に参加できるようにしなければならない。また県レベルでの病院の質の向上も欠かせない。二番目に、ダカ市民の便宜の向上を図らなければならない。

ダカはすでに、世界で一番居住に相応しくない都市として知られている。イギリスに本部を置く研究機関、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU:経済誌「エコノミスト」の調査部門)が今年1月に発表したレポートにこの記述がある。政治的安定性、医療サービス、文化と環境、教育それにインフラの5つの項目について、30種の指標をもとにこのレポートを作成したEIUのこのレポートでは、140の都市のうち、ダカは最も居住に相応しくない町とされた。

なぜ人々はダカに来るのか。ダカの利便性が人々をひきつけている、と国立人口問題研究研修所のシュブロト・ボドロ上級研究員は言う。これはプル・ファクターと呼ばれている。一方、河川浸食のような理由で、土地や財産すべてを失って仕方なくダカに来る人々もいる。これをプッシュ・ファクターと言う。「人々はシッカすなわち教育のためにもダカに出て来るし、ビッカ(物乞い)をするためにも来る」と同研究員は語る。

全国に大学は国立・私立を合わせ82ある。そのうち60がダカに集中している。数ばかりでなく、小学校から大学まで、質の面からも優れた教育機関は首都にある。
大学助成委員会委員長のノジュルル・イスラム教授はダカをチャンスの町(city of opportunity)と呼んだ。同教授によれば、ダカの町は、180万人の既製服工場の工員、100万人の建築現場作業員、それに50万人の人力車夫に生活費としての収入を得る機会を与えているのである。

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(翻訳者:山口優季)
(記事ID:305)