日本在住の画家、カジ・ギヤスの個展ダカで
2015年05月02日付 Prothom Alo紙

(4月19日付)(会場のベンガル・ギャラリーで鑑賞中の画家カジ・ギヤスディン(右から2番目)と招待客たち)
個展のオープニングの前日、ベンガル美術院の係員たちが、31の絵画に作品名の書かれた名札をつけていた段階ですでに、美術収集家たちがうち何点かを買い上げた。さらに昨日、カジ・ギヤスディンの個展が始まる前に、ダカ市内のダンモンディ地区にある会場を回ってみると、作品のうち24点に、売却済を示す赤い印がついていた。この分では、来月28日までの毎日、午後12時から夜8時まで開かれている「表記法;再生」と名付けられたこの個展に足を運ばない限り、ギヤスディンの素晴らしい作品を観賞する機会を逃すことにもなりかねない。なぜなら、過去2日間の売り上げ状況から見て、個展終了時にはひとつの作品も作家のもとに残っていないかも知れないからだ。
会場に入る前から、モーツァルトの旋律が耳に届いていた。日本の出版社、飛鳥新社から、モーツァルトの楽曲を36枚のCDに収めた全3巻の作品集が発売されることになっている。各巻の装丁に使われる絵は、ベンガル基金とイタリアのスキラ・エディターの発行したカジ・ギヤスディンの作品集「コンテンポラリー・マスターズ・オブ・バングラデシュ」から選ばれた。12枚のCDを収めた第一巻はすでに発売されており、昨日会場で流れていたのはその中の1枚のCDだった。
夕方始まったオープニングに主賓として出席したアサドゥッジャマン・ヌール文化大臣は挨拶の中で「外見だけで見るとカジ・ギヤスディンは、自身への強いこだわりのため、傲岸不遜な人物と思われるかも知れないが、実際は極めて柔らかな感性の持ち主だ。その作品も同様だ。これほど柔らかな感性を湛えた絵画は、これまでに見たことがない」と語った。この日、ベンガル基金のルバ・ナヒド・チョウドゥリ理事長の司会で行われたディスカッションでは同基金のアブル・カエル会長が議長をつとめ、プロトム・アロ紙のモティウル・ロホマン編集長も参加した。

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(翻訳者:加藤梢)
(記事ID:409)