デリーに初の女性バス運転手
2015年05月26日付 Prothom Alo紙

(4月19日付)インドのデリーで政府は初めて女性をバスの運転手として採用した。タイムズオブインディア紙のオンライン版によると、その女性運転手の名前はヴァンカダラト・サリタという。
30歳のヴァンカダラトは」デリー交通公社(DTC)で初めて女性の運転手として先週の金曜日、仕事を開始した。当局のこの取り組みは女性の権利拡大をめざす試みのひとつと考えられている。
ヴァンガダラトの紹介にあたって、デリー首都圏のゴパール・ライ運輸・村落開発大臣は「これは新たな出発だ。このチャレンジに挑むさらに多くの女性たちが出て来てくれれば歓迎したい」と述べた。(注:デリー首都圏は、他の州と同様州レベルの政府を持つ)
デリーの公共交通機関では、女性が性的暴力を受ける事件がかなりの数で起きており、国内外で議論や批判の的となっている。こうした中で、女性が初めてバスの運転手として採用された。
30歳のヴァンカダラトはテレンガナ州出身で、サロージニ・ナガル車庫に配属された。正式には4月20日から勤務を開始する。「4週間の研修が終わって、明日から仕事が始まると思うととてもうれしいです。最初は昼間のシフトにはいります。ここデリーではバスの運転手の質が良くない、というような悪い評判があります。しかし私は規則はすべて守ります。特に女性たちの安全を常に考えたいと思っています」とヴァンカダラトは話している。
経済的に裕福とは言えない家柄の娘であるヴァンカダラトは、こうした政府関係の仕事につけたことはとてもありがたいことだと言う。彼女は5人姉妹の末っ子で、姉のひとりもタクシー運転手として働いている。
ヴァンカダラトは「私たちの社会の女性たちに、どんな仕事も男だけのものだという考えはまちがっているというメッセージを伝えたい。可能性を正しく評価すれば、女性たちはどんな仕事でもできる」と語った。
ヴァンカダラトは最初、オートリクシャの運転手として働き始めた。
ハイデラバードではバスを運転していた。DTCに採用される前は、彼女はデリーでタクシー運転手として働いていた。

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(翻訳者:伊藤巧作、林香理)
(記事ID:417)