子持ちイリシュを捕るインド人漁師
2015年09月30日付 Prothom Alo紙

イリシュ魚の主要な繁殖期に禁止令を無視してベンガル湾のバングラデシュ領海にインド人漁師らが侵入し、魚を捕っている。この日曜日には、こうしたインド人漁師61人を海軍が逮捕した。昨日火曜日夕刻、この漁師らはバゲルハトの裁判所へ送検された。
インド人漁師らの侵入を防ぐために、ボルグナ県漁師トロール船主組合は、この月曜日、県の漁業責任者、県警、県知事、沿岸警備隊長官にそれぞれ、書面による不服申し立てを行った。そうは言うものの、限られた規模ではあるが、国内の漁師らに対しても子持ちイリシュを捕った嫌疑がかかっている。

海軍筋によれば、この前の日曜日の夕方、モングラ港から約80海里離れたところにある水路浮標付近で、「ロッキナラヨン」、「 ショットナラヨン」、「ドッキネル チョリ」、「トゥリボティ」、「プロディプ」という5隻のインドのトロール船がベンガル湾のバングラデシュ領海に侵入し、漁を行なっていたのが発見された。同海域の警備にあたっていた海軍の「BNS(Bangladesh Navy Ship)コルノフリ」号がトロール船を拘束し、61人のインド人乗組員を逮捕するとともに、推定100万タカ(約154万円)相当の様々な海水魚も押収した。乗組員らは昨日火曜日の昼、モングラ警察署へ引き渡された。
モングラ警察署のマンズル・エラヒ副署長は「拘束したインド人漁師らには、領海侵犯と違法に漁を行なった嫌疑がかかっている」と語った。逮捕された乗組員らは西ベンガル州フグリ、カークディプ、チョッビシュ ポルグナ地区からやってきた。このうち、南チョッビシュ ポルグナ地区出身のションジョエ・シャモント(35)は、海軍に拘束されていた月曜日夜、トイレで首を吊って自殺した。他の60名昨日夕方、バゲルハットの裁判所へ移送された。海軍やバングラデシュ人漁師らの話では、繁殖期のため、9月25日から10月9日まで国内全域でイリシュの捕獲、調達、運送、販売、備蓄の一切が禁じられている。しかし、この禁止令を無視して国内の漁師らも子持ちイリシュを捕っているものの、それは限られた規模にとどまっている。たいていの場合、国内の漁師らは夜の暗闇の中河口付近の海やパエラ川、ビシュカリ川、ボレッショル川へ行き、子持ちイリシュを捕っている。そのことを認めながらも、ボルグナ県漁業者トローラー船主組合のゴラム・ムスタファ・チョウドリは「繁殖期の禁止令を国内の漁師らはほぼ順守している。しかし、この機会に乗じて、インド人漁師らはベンガル湾のバングラデシュ領海に侵入し、強力なエンジンを備えた船を使って際限なく魚を獲っている」と主張する。
ボルグナ警察のビジョエ・ボシャク署長はプロトム・アロ紙に「トロール船主組合の書面による不服申し立てについては上層部へ伝えた。しかし、警察には沖合へ行くための船がないので、現地の沿岸警備隊と連絡を取りつつ、対処している」と語った。
沿岸警備隊西部地域担当のメヘディ・マスド長官は「沿岸警備隊は常時、警備を実施している。また沖合では海軍の船が巡視を続けている。インド人漁師らの侵入を防ぐために、沿岸警備隊と海軍が連携して対策を続けている」と話している。

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(翻訳者:宗優樹)
(記事ID:451)