ギリシャのバングラデシュ人移民たちの切なる願い
2015年11月24日付 Prothom Alo紙


マケドニア国境付近にあるギリシャのとある地域で、何百人もの「経済移民」が、西ヨーロッパにはいることができず、足止めを食らっている。移民たちは昨日月曜から抗議活動を始めた。
こうした移民たちの中にはバングラデシュ人もいる。その一部は胸に「私たちを保護せよ、さもなければ撃ち殺せ」など様々なスローガンを書いて昨日のデモに参加した。(ロイター・AFP)
報道によると、何千人もの移民が危険な海路を渡ってトルコからギリシャに到着し、その後西ヨーロッパへ向かおうとしているという。その大部分はシリア、イラク、アフガニスタンといった内戦が続く国の国民である。しかし中にはイラン、パキスタン、バングラデシュといった国からの「経済移民」もいる。
こうした人々が目指すのは、ドイツやスウェーデンといった国々だ。しかしヨーロッパの大部分の国は、審査を行ったうえでシリア、イラク、アフガニスタンといった内戦状態の国々の国民以外は国境に立ち入らせないようにしている。そのため国境のあちこちで何百人もの人々が足止めを食らっているのだ。こうした人々の多くはマケドニアとギリシャの国境付近の町ゲヴゲリアで、極寒のなかテントや焚き火の近くに身を寄せて夜を過ごしている。これらの移民たちが昨日、西ヨーロッパへ行く許可を要求して、二国間を結ぶ鉄道の線路を封鎖した。
この抗議活動には、「私たちを撃ち殺せ、私たちは決して帰りはしない」「私たちを撃ち殺せ、さもなければ保護せよ。どうかバングラデシュを保護してくれ」などのスローガンを胸に書き付けたバングラデシュ人移民たちも加わった。
人権活動家たちはヨーロッパ諸国の厳しい政策に疑問を呈している。「国籍に基づいてではなく、現実の状況に基づいて庇護を与えるべきだ」と人権活動は語っている。

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(翻訳者:東頭 拓也)
(記事ID:463)