ダカのコドムトリ地区で4階建てビル傾く
2016年04月20日付 Prothom Alo紙


首都ダカのコドムトリ地区のモハンモドバグ道路に面した4階建てのビルが傾き、隣の6階建てビルにもたれかかるようなかっこうになっている。2つのビルの居住者によれば、以前両方の建物の間には45センチほどの隙間があったが、14日水曜日の地震のあと、4階建てのビルが少しずつ傾き、隣のビルにもたれかかるようになった。昨日火曜日の段階では一方の建物の軒じゃばらが隣の建物に軒じゃばらに乗ったような状態になっていた。知らせを受けた消防隊と警察は現場に出動し、二つの建物から住民たちを避難させた。
消防隊コントロール室のエナエト・ホセン室長代理はプロトム・アロ紙の取材に「昨日の午後1時半ごろ、ビルが傾いているとの知らせを受けて消防署から2隊が現場に赴いた。その後警察の協力を受けて、消防隊は二つのビルから住民を安全に避難させ、建物に施錠した。この件についてはダカ市当局と首都開発公団(ラジウク)に報告がいっている」と語った。
夕方6時に現場にいたラジウクのアシシュ・クマル・シャハ第8地区担当官にビルが傾いた原因について尋ねたところ、「今わかっているのはふたつのビルのうちひとつが、もう一方のビルに寄りかかっているということだけだ」との答えだった。
「なぜこうなったのか、あるいは以前から傾いていたかに関して、確定的なことは現時点では何も分かっていない。ビルの居住者の中には前から傾いていたという人もいるし、水曜日の地震の後でこうなったと言っている人もいる」とシャハ担当官は語り、ふたつのビルのいずれの所有者も、ラジウクから承認を受けた設計図を示していないと付け加えた。「今日水曜日、バングラデシュ技術工科大学の専門家チームが現場を訪れて調査を行うので、その後原因が明らかになるだろう」と同担当官は述べた。
夜になって現場を訪れたところ、夜11時をすぎても近隣からかなり多くの人たちが様子を見に来ていた。そのうちのひとりで隣のメラジノゴルに住むモハンモド・ラセルさんは「この2、3日、ビルが傾いているという話を聞いていた」と話した。また6階建てのビルにこの2年半ほど部屋を借りて住んでいるというショフィウッディン・コンドカルさんは「昼間に警察からビルから退去するように言われ外に出た。警察はビルに鍵をかけて出入りができないようにしたのだが、夕方にやってきて錠をあけた。朝になったら出ていくように、とのことだった」と記者に語った。
2つのビルの所有者から事情を聞こうとしたが、ふたりとも連絡がつかなかった。
2か月ほど前にはコドムトリ警察管区のジョノタバグで、1棟の5階建てビルが傾き、隣の9階建てビルにもたれかかる状態となる事件があった。首都開発公団はその後傾いた建物から住民を避難させ、建物を封印した。さらにこのビルを危険建造物に指定して警戒を促す公告を建物に貼った。昨日夜の段階で、ビルの壁にはその公告が貼りつけられたままになっていた。

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(翻訳者:高瀬麟太郎)
(記事ID:502)