オーランドの襲撃犯、「精神的に不安定だった」
2016年06月13日付 Prothom Alo紙

アメリカのフロリダ州オーランドの「パルスクラブ」という名の同性愛者たちのナイトクラブに、銃を持って襲撃したオマル・マティーン容疑者は、「精神的に不安定」、さらに「失望していた」と元妻が証言した。BBCオンラインニュースで今日月曜日このことが伝えられた。
マティーン容疑者の元妻はシトラ・ユスフィーさん。ふたりは2009年に結婚した。その結婚は4か月続いた。「私が彼から身体的暴行を受けていると知って、家族は自分たちのもとに私を連れ戻しました。わずか数か月の結婚生活のなかで、マティーン容疑者は衣類の洗濯のようなささいな事柄でも問題にして、私に暴力を振るっていました。怒り出すと周りのすべてのことで罵詈雑言をつらねていました。あの人は精神的に不安定で不健康でした。私に言えるのはそれだけです」とシトラさんは語った。
昨日(日曜日)、アメリカの歴史上、近年で最も悲惨なこの殺戮事件が起こった。武装グループのイスラミックステート(IS)はこの襲撃の責任を認めた。しかしアメリカの当局は、実際にISが事件に関与していたかについては確信を抱いていない。
マティーン容疑者はG4Sという名前の警備会社に勤めていた。勤務先によれば、業務の一環としてマティーン容疑者は銃を携行していたとのことだ。
オーランド警察の発表では、オマル・マティーン容疑者は1986年生まれの29歳。アフガニスタン系米国人で、実家はフロリダのポート・セントルイスにある。
容疑者の父親は今回の事件で遺憾の意を表した。父親のミール・シディクさんは、数か月前マイアミで同性愛者のカップルがキスしているのを見て、息子は怒りだしたとNBCニュースに語った。シディクさんは、今回の襲撃と宗教とは何の関係もない、と言う。家族を代表して遺憾の意を表し、シディクさんはさらに「今回の事件全体を私たちは悲しんでいる。息子がこんなことをするとは、私たちは思ってもみなかった。私たちは彼(オマル)がこのような事をするだろうということを、気が付くことができなかった。国全体と同じく、私たちも驚愕している」と語った。
オバマ大統領は今回の襲撃事件を「悪意に満ちたテロ活動」と表現した。大統領は、「一人のアメリカ国民に対する攻撃は、全アメリカへの攻撃を意味する。アメリカ連邦捜査局FBIはテロリストの犯行として、この襲撃事件を調べている」と述べた。

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(翻訳者:大澤友佳)
(記事ID:572)