アナン委員会、ロヒンギャの状況視察でバングラデシュ訪問
2017年02月27日付 Prothom Alo紙


(1月28日付)ミャンマーから新たにバングラデシュへやってきたロヒンギャの人々の状況調査をするために、アナン委員会の代表団が本日土曜日、ダカを訪れた。3名の委員がコックスバジャルを訪れてロヒンギャの人々の状況について現地調査することになっている。その後、ダカへ戻って、調査結果がアブル・ハサン・マハムド・アリ外務大臣と会談する。

外務省の高官は本日、プロトム・アロ紙に「広くラカイン委員会の名で知られている、ラカイン州問題諮問委員会のウィン・ムラー、アイ・ルインとガシャン・サラメの3委員が本日午後にダカへやってきました。うち2名は夕方に、そして残りの1名は昼にダカへ到着しました。委員たちはまず明日日曜日にコックスバジャルを訪問することになっています。そこで、新たにやってきたロヒンギャの人々ならびにコックスバジャル県知事や国連を含む国際機関の代表者たちと話し合います。ラカイン委員会の3名のメンバーは、2月1日にダカを離れる前にバングラデシュ国際戦略研究所(BIISS-ビス)が主催する意見交換会に出席することにもなっています」と語った。

外務省高官たちによれば、ウィン・ムラー、アイ・ルインとガシャン・サラメの各委員は、バングラデシュを訪問し、ロヒンギャの人々について見聞きしたことをベースにして評価報告書を作成し、コフィー・アナン前国連事務局長を委員長とする委員会事務局に提出する運びだという。これ以前に昨年12月はじめには、コフィー・アナン氏自身もミャンマーを訪問している。このため、3名の委員の訪問後にラカイン問題諮問委員会がロヒンギャの状況について包括的な報告書作成をすることは容易になるだろう。

昨年10月にラカイン州の国境検問所で起きたテロ攻撃をきっかけに、ミャンマー国軍がロヒンギャに対する迫害を始めたため、12月にコフィー・アナン氏はミャンマーを訪問し、ラカイン州内の被害を受けた地域を見て回るとともに、ミャンマーのティン・チョー大統領、ミン・アウン・フライン国軍最高司令官、アウン・サン・スー・チー外務大臣と会談を行った。この訪問について、アナン委員会から報告書が出ることになっている。

ラカイン州の住民たちの福祉のために具体的な措置を講じるよう諮問するために、ミャンマーの国家顧問と外相を務めるアウンサンスーチー氏は昨年、国連のコフィー・アナン前事務総長を委員長とする諮問委員会を設置した。コフィー・アナン財団からの協力を受け、6名のミャンマー人と3人の外国人専門家で構成される委員会は、今年の下半期に提言を提出する予定だ。ラカイン州住民の人権と開発、国籍、基本的権利と安全の確保といったことについて、委員会は勧告を行うものとみられる。

国連の統計によると、昨年10月9日にラカイン州でロヒンギャ住民に対する軍による迫害が始まってから今まで、ミャンマーでは少数派に属するイスラム教徒のうち少なくとも6万6千人がバングラデシュへ避難した。

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(翻訳者:森山雄圭)
(記事ID:624)