障害者たちに尊厳ある人生をー首相呼びかけ
2017年05月19日付 Prothom Alo紙


(4月20日付)バングラデシュのシェーク・ハシナ首相は、障害者や自閉症の人々が社会参加を通して、尊厳のある生活を送る機会を与えるための効果的な政策やプログラムの実施を呼びかけた。
昨日水曜日の午前、ブータンの首都ティンプーで開幕した、障害者と神経発達障害に関する三日間にわたる国際会議の冒頭での演説で、首相は世界の指導者たちに向けてこの呼びかけを行った。ハシナ首相は特別ゲストとしてこの国際会議の開会を宣言した。
バングラデシュの保健家族福祉省そしてブータンの健康省の共催およびバングラデシュのNGOシュチョナ基金、アビリティ・ブータン・ソサエティ(ABS)そしてWHO・世界保健機構関の南東アジア事務所の技術的協力により、王宮の宴会場でこの国際会議が始まった。今年の会議の主要なテーマは「ASD(自閉症スペクトラム)等神経発達障害患者およびその家族、社会のための効果的で持続的な多面的計画」である。
ブータンのツェリン・トブゲ首相が会議の開会演説を行い、WHOの南東アジア事務所のプーナム・ケトラパル・シン所長が特別ゲストとしてスピーチをした。ブータンのリャンポ・タンディン・ワンチュク健康大臣が歓迎の言葉を述べた。会議では基調演説はチンミ・ラデン氏が行い、ペルー・アンサリバンセンターの設立者であり専務理事も務めるヨーランド・マヤ・オルテガ氏による特別報告があった。ブータンのジェツン・ペマ王妃、シュチョナ基金およびバングラデシュの自閉症等神経発達障害に関する国の諮問委員会のサエナ・ワゼド・ホセン委員長であるシャヨマ・ワジェド・ホセンも出席した。
シェーク・ハシナ首相は挨拶の中で「障害者と自閉症の人々の多様な才能を認め、社会におけるステータスと生活のための機会を提供しようではないか」と呼びかけまた「様々な危機に直面している国民を守ることは国家にとって必要とされることであり、誰もが見捨てられることがないように政策や施策を打ち出すべきだ」と語った。
首相はさらに、自閉症の人々は国の経済的な繁栄につながる役割を担う機会を求めていると前置きして、さらに「障害者たちの生活のあらゆる局面において、教育から就業まで必要とされる援助の手を差し伸べることが私たちの義務だ」と述べた。このような疾病に苦しむ人たちはどこにいようと、皆からの愛情と尊敬の気持ちを受けて生きる権利を有している、とも首相は語った。
ハシナ首相が議長となって実施された討論会では、首相の長女のサエマ・ワゼド・ホセン氏が司会役を務めた。ティンプーでの自閉症関係の国際会議のワークショップで昨日リーダーシップをとったのが首相母娘だった。WHOはサエマ・ワゼド・ホセン氏の自閉症に関する功績を顕彰して、自閉症及び神経発達障害に関するバングラデシュの国家諮問委員会の委員長を務める同氏を南東アジア地域のチャンピオンであると宣言した。
討論会は自閉症と神経発達障害に関する三日間の国際会議の機会に行われたもので、議長を務めた首相は、「自閉症スペクトラム障害は複雑な神経障害であり(ASD)、頭脳や神経中枢の発達を妨げる」と説明した。

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(翻訳者:田中南歩)
(記事ID:634)