NGショット ~イモンが走ってきて私を抱きすくめる~
2017年07月08日付 Prothom Alo紙


(6月15日付)NGショットとは「良くないショット」を意味します。俳優たちは撮影のときよくこの事態に直面するのですが、その経験は時に煩わしくもあれば、時に面白くもあり、また嬉しいものでもあります。バングラデシュの人気モデルで女優でもあるシャリカの、NGショットについての面白いエピソードを話してくれました。

あるコマーシャルの撮影で何回もNGショットが出ちゃって。今年の一月のこと。撮影はコルカタで行われてた。私と一緒にいたのは(人気男優の)イモン。そしてイモンのせいでその日は撮影でずっとNGが出ちゃったの。その時のシーンはこんな感じ―私が走って、後ろからイモンが走ってきて私を抱きすくめる。だったんだけど、どれだけテイクを重ねても撮影はNGになっちゃう。なんでか?後で監督が言ったのは、走るとき、私とイモンの距離が合ってなかった。それからイモンの走る姿勢も気に入らなかったみたい。

一つ説明しなきゃいけないのは、コマーシャルの撮影では、すべてのカットがものすごく細かく決められていて、それから外れることは許されないのね。だから、出演者たちもすごく細かい気遣いをしなくちゃならない。私たち二人はぴったり合っていた。でもある段階で、監督のショウノク・ミットロが―コルカタでコマーシャルフィルムを多く手掛けている人なんだけど―こう宣言したの。「イモン、君はまず走る練習をして来て仕事をしなきゃいけないな」って。これを聞いてみんな笑ったわ。覚えている限り、15から20回繰り返してやって、やっと監督が満足できるものになったわ。

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(翻訳者:宗優樹)
(記事ID:659)