クリケット競技場にゾウの危険!
2017年07月03日付 Prothom Alo紙


スリランカ南部の町、ハンバントタには国際試合の行われるクリケット競技場があるが、スタジアムのあるのは深い森の近くだ。そしてその森はゾウの住処でもある。時々、森から出て来た野生のゾウの群れがスタジアムに侵入してしまう。フェンスをなぎ倒し、ピッチまでも荒らすのだ!スリランカクリケット連盟(SLC)はこの‘珍客’を防ぐための手を打った。
 ハンバントタで一番最近ワンデーマッチ(1日で勝敗が決まるクリケットの試合)が行われたのは2年前のことだったが、ジンバブエとの最終戦3試合がこのスタジアムで開催されることになった。は最高で1日1試合行われていた。ジンバブエ戦では、このスタジアムで1日を通して最後の3試合が行われるだろう。試合が行われるのは7月6日、7日そして10日だが、SLCはこの3日間、ゾウによる妨害を防ぐために10名の森林管理官を動員することにした。
 3万5千人の観客を収容できるハンバントタ競技場は2009年、当時のマヒンダ・ラジャパクセ大統領の肝いりで建設された。ラジャパクセ大統領の生まれ故郷がこのハンバントタだ。中心都市コロンボや中部の主要都市ダンブッラのように定期的に国際試合が開催されているわけではないが、試合ともなると観客は森の道を踏みしだき、ゾウの保護区のわきを通って会場に向かうことになる。ところが往々にしてゾウの群れがその行く手を妨げるのである。時によっては夜でもゾウたちが競技場に侵入してくることもある。
 ゾウの侵入を防ぐために森林管理官を動員したSLCのある匿名の役員は「夜になるとゾウがフェンスを壊してピッチの中に侵入するという事態が起こっている。スタジアムから100メートル先が森だ。サポーターたちがあちこち行ってゾウたちを怒らせたりすることがないように、10人の森林管理官を雇うことにした」と述べている。(AFP)

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(翻訳者:岩崎舞)
(記事ID:672)