インドとイスラエル両首相、堅固な友好関係構築で一致
2017年07月06日付 Prothom Alo紙


インドのナレンドラ・モディ首相は昨日水曜日にエルサレムでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談を行った。両首脳は多額の防衛協定の締結と並行して2国間の良好な関係を強化する重要性を確認した。インドの首相によるイスラエル訪問は今回が初めて。
イスラエルとインドは人工衛星技術、水資源や農業などの分野での相互協力と並んで調査開発のために4000万米ドルの基金創設でも合意した。これらの分野の協定の一部として非軍事部門で2国間関係が拡大する。イスラエルはこれまでにも年平均で10億ドルの軍事装備を(インドに)売却している。
火曜日、3日間の訪問のためにイスラエルに到着したモディ首相をネタニヤフ首相は歓迎し「これは歴史的かつ画期的な訪問だ」と述べた。
エルサレムで昨日行われた会談の後にモディ首相は、2国間問題の他、世界の平和と安定のために相互協力がどのように寄与できるかを話し合ったことを明らかにした。両首脳は戦略的利益保護のため両国がさらに協力を深めることに合意したほか、台頭する過激主義やテロリズム、そしてサイバー攻撃対策での協力について意見を交わした。
モディ首相のイスラエル訪問は両国間の国交樹立25年を記念して実現したもの。テルアビブのベングリアン空港ではネタニヤフ首相他政府高官らがモディ首相を丁重に出迎えた。
イスラエルは国連で友好国を増やすことに努めている一方で、新しいビジネスパートナーを求めている。こうした背景から、アジアの国であるインドの指導者を迎えることができたことを、イスラエル側は外交上の成功ととらえている。イスラエルのアナリストたちは「通常他国のリーダーはイスラエル訪問の際にはパレスチナの地も訪れるが、今回の訪問でモディ首相はラマラを訪れてパレスチナの指導者たちに会う予定を組んでいない」と指摘している。
インドが長年にわたり、パレスチナを独立国家として認めることを支持してきたことから、インドとイスラエルの間には距離が生じていた。しかし、近年インドは国防分野で長年の友好国だったロシアへの依存度を下げ、イスラエルとの関係強化に努めてきた。世界最大の武器輸入国であるインドは、イスラエルから大量の武器を購入し始めている。4月にはイスラエルの国営のIAI(イスラエル大手軍事企業)は、「20億ドルの軍事技術をインドに売却する契約を結んだ。これは武器売却で当社にとってこれまで最大の契約だ」と発表している。
 ヒンドゥー至上主義の指導者であるモディ首相はイスラエル訪問に先立ち、先週アメリカを訪問した。アメリカではドナルド・トランプ大統領と抱擁を交わして両国の友好関係を強調し、テロ対策、アフガン内戦と国防問題での協力の分野でさらに緊密に協力することを約束した。
ネタニヤフ首相はモディ首相を歓迎するスピーチの中で「インドとイスラエルの国土の大きさは違うが、考え方には共通性がある。その中でも、民主主義、創造性、過去への深い畏敬の念と将来への際限のない希望の思いを共有している」と述べた。

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(翻訳者:金城康介)
(記事ID:675)