3000人のロヒンギャが新たに到着か
2017年08月28日付 Prothom Alo紙


(バングラデシュに不法入国を試みるロヒンギャたち。8月27日コックスバザール近くの国境地域で。写真:ロイター)
国連難民高等弁務官事務所UNHCRのダカ・オフィスによると、ミャンマーのラカイン州で新たに弾圧が始まってから現在までに、3000人以上のロヒンギャがバングラデシュに避難してきたと見られる。
これは今日月曜日(8月28日)、プロトム・アロ紙の取材に対しUNHCRの同オフィスが明らかにしたもので、新たに到着した難民の数は、UNHCR他コックスバザールで公認の難民キャンプを運営する団体の予測に基づいている。難民キャンプと、その周辺にやってきたロヒンギャを見てこうした予測がたてられた。
UNHCRの責任者の一人は「ロヒンギャたちはバラバラにやってきている。そのためその数は刻々と変わっている。避難者の中には女性と子どもが多い。また子どもたちの多くは、家族や両親と離れ離れになっている」と語った。
同事務所によると、現在国境付近では緊張が高まっているため、人道支援を行っている各団体が近づけない状況だという。
マスコミによる報道を引用してUNHCRは、バングラデシュとミャンマーの国境付近では何千人ものロヒンギャが足止め状態となっているとした。現地の住民が避難民たちに食料や水を提供して援助している。
UNHCRと国連世界食糧計画(WFP)は、バングラデシュに新たに入ってきたロヒンギャに、乾燥食糧、保健サービス、そして必要な情報を提供する支援活動を行っている。
UNHCRは、危機的状況が再び激しさを増したあとのバングラデシュ政府の対策を高く評価している。同事務所ダカ・オフィスのタエバ・ショリフ代表代行は、「UNHCRとしては、難民たちのための人道支援を確実に行うためのバングラデシュ政府の努力に全面的な協力をする用意がある」と述べた。
最近になってラカイン州では、新たに、暴力行為や抑圧、迫害が始まっている。暴力から身を守るために、何千人ものロヒンギャがバングラデシュとの国境方面に逃れてきており、バングラデシュへの不法入国を目指している。侵入に成功した者も多い。
昨年10月、ラカイン州で同様の抑圧や迫害が始まった際には何千人ものロヒンギャがバングラデシュに不法に入国している。
バングラデシュはすでに何十万にものぼるミャンマー国民に庇護を与えており、新たに侵入が始まったことで事態はさらに深刻さを増している。

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(翻訳者:吉川みのり)
(記事ID:688)