"カイシャ”の名で知られる日本のコメディアン、コロナで死去
2020年03月30日付 Prothom Alo紙


バングラデシュの視聴者たちに”カイシャ”という名で知られている日本のコメディアン、志村けんが新型コロナウイルスに感染し亡くなった。70歳の志村けんは発熱と肺炎で3月20日から病院に収容され、その3日後にコロナウイルスに感染していることが判明した。ある時点から容体が悪化していき、ついに昨日日曜日の夜に黄泉の国へ旅立ってしまった。
日本の国営放送機関(NHKのこと?)は今日月曜日(3月30日)、志村けんの訃報を伝えた。ロイター通信社は、医師たちが日曜日に志村の死を発表したとし、亡くなったのは東京のある病院だったと報じたが、病院名についてはふれていない。
志村けんは、1950年の2月20日、東京の東村山市で生まれた。1970年ごろに芸能界にデビューし、コメディアンとして世界中で人気があった。バングラデシュでは、オンラインで活動している”パグラ・ディレクター(おかしなディレクター)”というアマチュアグループが、志村けんが出演する様々な作品をベンガル語に吹き替えてFacebookやYouTubeなどに投稿し、すべての世代から絶大な人気を集めた。特にベンガル語で吹き替えられた”だいじょうぶだぁ”は、大人気となった。
この日本人コメディアンのビデオは、ベンガル語以外にも様々な言語で世界中に広まった。我が国のYouTubeチャンネルでも、パグラ・ディレクターがベンガル語に吹き替えた志村けんのビデオが、”カイシャ”というタイトルで公開された。またSNSのFacebookでも、志村けんが出演したシリーズは大人気となった。志村はその演技力で世界中の人々を楽しませてきた。その訃報は、多くの人を悲しませ、SNSには志村の写真を添えて多く人が追悼文を投稿した。コメディアンとして志村がいかに大きな人気を獲得していたかは、その死去について、SNSの多くの投稿者が、これは現実であり冗談ではないのだ、と書きこんだことからもわかる。
志村けんは、同世代の日本人コメディアンの中でも例外的な存在であった。「だよ(8時だよ全員集合?)」に出演して名を知られるようになった志村けんは、70歳になった最近もテレビ番組で”バカ殿さま”や”変なおじさん”のような人気キャラクターを演じる人として知られていた。今年4月には(原田マハの)小説”キネマの神様”を原作とした映画の仕事を始めることになっていたが、その前に亡くなってしまった。

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(翻訳者:桑原彰理)
(記事ID:868)