ハマスの攻撃はゼロからではない:国連事務総長
2024年01月02日付 Prothom Alo紙


BBC
更新:2023年10月25日
パレスチナ解放運動における武装集団ハマスは10月7日にイスラエルで攻撃を行ったことについて、「ゼロから」ではないと国連事務総長アントニオ・グテレスは発言した。昨日火曜日、アメリカ、ニューヨークの国連安全保障理事会でこれらのことを述べた。
 アントニオ・グテレスは、ハマスの攻撃はゼロから起きたものではないと発言した。パレスチナの人々は56年間息の詰まるような占領の犠牲になっている。彼らは、自分達の土地を入植地と化されているのと暴力によってボロボロになっているのを目の当たりにした。彼らの経済は停止した。ここの住民は立ち退きを余儀なくされ、家々を破壊された。彼らの窮状に対する政治的解決への希望を打ち砕かれた。
ハマスは10月7日イスラエルに奇襲攻撃を仕掛けた。その日から、イスラエル軍はガザに無差別爆撃を続けている。渓谷は封鎖された。昨日ガザの保健省は、18日間の攻撃では5791人が亡くなったと発表した。一方で、ハマスの攻撃によってイスラエルでは1400人以上亡くなった。
 安全保障理事会で国連事務総長グテレスは、パレスチナ人の窮状を理由に、ハマスの恐ろしい攻撃の正当性を認められない。また、その恐ろしい攻撃を理由に、パレスチナの人々に対して無差別に罰を与えられているという点においても正当性を認めることはできないと述べた。
 イスラエルの名前を明確にせずにグテレスは、一般人を守る目的で人の盾として使用するものではない。保護するということは、100万人もの人々に、避難所も食料も水も薬も燃料もない南へ移住するよう求めることを意味するものではない。そして、そこでは南へ行くよう求める人々が砲撃を受けていると発言した。
 グテレスは、ガザで起きている明らかな人道法違反を深く懸念していると述べた。私ははっきりと言います、紛争当事者のどちらも国際人道法を超越していません。
一方、グテレスのこうした発言を受けて、イスラエルのギラルド・エルダン国連大使はグテレスの辞任を要求した。X(旧ツイッター)への投稿で、彼はこう言った。イスラエル国民に対してなされた最も恐ろしい行為を正当化しようとする人々が話すことに正当な理由はない。私は、即時に彼(グテレス)の辞任を要求します。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:木越康二)
(記事ID:1150)