2024年にはこの9年間で最多の死刑が執行:アムネスティ
2025年05月31日付 Prothom Alo紙


AFP ロンドン
公開:2025年4月9日
報告によると、全世界でここ約10年間のうち昨年が死刑執行が最も多かった。このうち、イラン、イラク、サウジアラビアで死刑執行件数が最多だった。今日火曜日、アムネスティ・インターナショナルのある報告書でこのことが明らかになった。
同人権団体は、死刑に関する年次報告書の中で、2024年には全世界で合計1,518件の死刑が執行されたが、これは2015年以降最も多く、2023年と比較して32%増加したと報じた。
アムネスティによると、死刑執行件数が世界で最多の国は中国であり、加えて北朝鮮やベトナムでも数千件の死刑が執行されているが、このことは報告書に含まれていないという。
アムネスティのアグネス・カラマード事務局長は、「死刑は容認しがたい犯罪行為だ。今日、世界に死刑が存在する余地はない。」と語った。
この非政府組織は、死刑執行件数が増加しても、死刑執行国の数は2年連続減少しており、過去最少の15国になったと伝えた。
同組織の報告書によると、全世界で執行された死刑のうち91%はイラン、イラク、サウジアラビアで行われた。世界中での死刑執行件数の増加に、この3ヵ国は主要な役割を果たしている。多数の国で数千件の死刑執行が秘匿されているとしても、死刑執行国数は大幅に減少したと考えられる、と伝えている。
昨年は、イランだけでも64%の死刑が執行された。同国は昨年、少なくとも972年の死刑を執行しており、前年と比較して100人以上増加している。
アムネスティの情報によると、サウジアラビアは斬首による死刑を執行している。同国での年間死刑執行件数は172件から倍増し、少なくとも345件に達した。一方、イラクでは死刑件数が約4倍増加した。同国で死刑執行された人数は、16人から63人にまで急伸したという。
同人権団体は、一部の国は抗議運動への参加者や少数民族に対し、死刑が「武器」として用いられていると報じている。
同団体は、昨年アメリカでは25人に死刑が執行されたとも伝えた。

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(翻訳者:川出航也)
(記事ID:1200)