インドはパキスタンに対し、インダス川水資源条約の停止を含む5つの措置を講じた
2025年07月17日付 Prothom Alo紙
特派員
ニューデリー
更新:2025年4月24日
インドはカシミール地方パハルガムにおける観光客が襲撃され26人が死亡した事件を受けて、パキスタンに対して5つの措置を講じた。これらの決定は水曜日に開催されたインドの連邦内閣安全保障委員会の会議で採択された。その後、インドのヴィクラム・ミシュリー外務次官はこれらの決定を記者らに説明した。
ヴィクラム・ミシュリー氏はインドとパキスタンの間のインダス川水資源条約は当面の間停止されると述べた。この制限は無期限に継続される。この決定の結果、パキスタンが受け取るはずだった水量は当面の間停止される。つまり、パキスタンは合意通りの水を受け取ることができないことになる。
1960年に世界銀行の調停によりインドとパキスタンの間でこの国際的な条約が調印された。この条約は当時のインドの首相ジャワハルラル・ネルーとパキスタンの大統領、アユーブ・カーンが署名した。この条約に基づいて、インダス川、チェナーブ川、サトレジ川、ジェムル川、イラヴィ川とベアス川の水がパキスタンに流れる。今夏にこの取引を停止により、パキスタンは合意通り十分な水を受け取ることができなくなる。
ニューデリーの二つ目の重要な決定はアタリ=ワガ国境を閉鎖することである。水曜日からインドとパキスタンを結ぶこの重要な陸上国境は閉鎖される。その国境を通ってインドに入国した人は全員、5月1日までに帰国しなければならない。
三つ目の決定は、デリーにあるパキスタン大使館に駐在するすべての軍事顧問を追放することである。彼らは望ましくない人物だと発表されている。同時にイスラマバードにあるインドの大使館に駐在するインドの軍事顧問らをニューデリーに戻らせた。
四つ目の決定は、両国の大使館で働く役人の数を55人から30人に削減することである。
五つ目の決定は、国境検問所の閉鎖と大使館で働く人の数の削減とともにパキスタン人のインド入国を一時的に停止することである。それによりすべてのパキスタン人のSAARCビザの取り消しが発表された。このビザでインドに滞在している人には、48時間以内に帰国するよう命じられている。
ナレンドラ・モディ首相も出席した連邦内閣安全保障委員会の会議では、パハルガムで観光客が襲撃された事件の全責任をパキスタン側に負わせるとした。
昨日火曜日の午後にパハルガムの町から約5キロメートル離れたバイタラニ渓谷で観光客が襲撃された。観光客に人気なこの渓谷は「インドのスイス」として称されている。昨日のこの事件は2019年のプルーマ攻撃の後のカシミールで最悪の襲撃事件だとインド側は述べた。インド政府は、襲撃に関与した人々が裁判にかけられるように全力を尽くすと発表した。
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(翻訳者:佐藤未悠)
(記事ID:1215)