アメリカで拘束されているコリルは父親に―生まれたばかりの子に会えず
2025年07月17日付 Prothom Alo紙
ザー ガーディアン
公開: 2025年4月22日
アメリカで拘束されているパレスチナ人留学生マフムド・コリルが男の子の父親になった。昨日、月曜日彼の妻ヌール・アブダッラーがこの情報を明らかにした。しかし、ヌール・アブダッラーは、出産時に夫マフムド・コリルが立ち会う許可を得られなかったことに対して抗議の声を上げている。
アブダッラーは昨日の夕方、声明の中でこう書いた。「今朝、マフムドが不在中、私たちの息子をこの世に迎えた。出産時にマフムドの立ち会いを認めてもらうため、私たちは移民・関税執行局(ICE)に要請をした。しかし、彼が一時的にでも自由の身となって我が子に会えるようにとの願いは、聞き入れられなかった。私、マフムド、そして私たちの息子を苦しめるために、移民当局は意図的にこのような決定を下した。」
マフムド・コリルは、初めて父親になった。そして彼は、その誕生の瞬間に立ち会いたいと強く願っていたが、米国国土安全保障省はそれを認めなかった。彼が許されたのは、電話を通じてその経験をすることだけだった。
現在コリルは、ルイジアナ州の収容施設に収容されている。彼の息子が生まれたニューヨークの病院とは、1,000マイル以上離れている。
マフムド・コリルの妻、ヌール・アブダッラーはニューヨークに住んでおり、28歳の歯科医である。昨日の朝、彼女は男の子を出産し、母子ともに健康であるという。
ヌール・アブダッラーは米国市民であり、ミシガン州で生まれ育った。約40年前に彼女の両親はシリアからアメリカに渡った。
コリルが子どもの誕生時に立ち会えるようにするために、弁護士たちは当局に複数のメールを送っていたことがニューヨーク・タイムズ紙が確認した。その中では、コリルを一時的に釈放するためのいくつかの方法が提案されていた。その提案には、足首に電子モニターを装着したうえで2週間の仮釈放を認めることや、必要に応じて定期的に身体検査を行うことなどが含まれていた。
しかし、米国オーリンズの移民・関税執行局(ICE)の地方事務所は、その要請を拒否した。
3月8日、コロンビア大学の寮からコリルは米国移民税関捜査局(ICE)の職員によって逮捕された。アメリカ政府は、彼を米国の外交政策に対する脅威として拘束したという。コリルはコロンビア大学におけるパレスチナ支持の抗議運動で重要な役割を果たしていた。
今月初め、移民関連の裁判官は、コリルが国外追放され得るとの判断を示した。しかし、この判断に対して人権活動家たちは前例のない決定だとして強く非難している。
コリルの逮捕以来、妻ヌール・アブダッラーは夫の釈放を求めて戦っている。彼女はこう主張する「パレスチナ人の権利について声を上げる人々を、トランプ大統領の政権は黙らせようとしている」と。
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(翻訳者:杉田直斗)
(記事ID:1218)