目前に迫るインドの攻撃に対するパキスタン軍の用意
2025年07月17日付 Prothom Alo紙
ロイター
更新:2025年4月29日
先週、カシミールで観光客に対する武装集団のテロ攻撃の後、パキスタンの領土へのインドの軍事攻撃が目前に迫っていたと、パキスタンのカージャ・ムハンマド・アシフ国防相は主張した。同相は、核兵器を保有する南アジアの二つの隣国間で緊張が高まる中でこう語った。
本日月曜日、パキスタンの首都イスラマバードにある自身のオフィスで、カージャ・ムハンマド・アシフ国防相はロイター通信とのインタビューに臨んだ。同相は「我々は我が軍を新たに展開した。それは、このこと(インドの攻撃)が差し迫っているからだ。このような状況では、何らかの戦略的決断を取らねばならず、すでにその決断は取られている。」と述べた。
パキスタン国防相は、「インドの虚勢は徐々に強まっている。パキスタン軍はインドの攻撃の可能性について政府に知らせた。」と語った。しかし、同氏がなぜインドの攻撃が目前に迫ると考えるか、それについては詳しく語らなかった。
4月22日、インドが実効支配するカシミールのペヘルガームで武装集団の攻撃により、観光客を中心に26名が死亡した。インド政府は、このテロ攻撃にはパキスタンが関与していると主張する。パキスタン政府はこれを否定した。しかし、一方でインドはテロ攻撃に対し、パキスタンとの間に65年前に締結されたインダス水利協定の停止を含む様々な措置を講じた。それに応える形で、パキスタンもいくつかの対抗措置をとった。その後、両国間では緊張が高まっている。
ペヘルガームのテロ攻撃の後、インドはテロリストの容疑者2名の身元を明らかにした。インド政府は、彼らはパキスタン人であると主張した。しかし、パキスタンはテロ攻撃への関与を重ねて否定した。パキスタン政府は、国際的な仲介によるこのテロ攻撃の中立的な調査を呼びかけた。
パキスタンは完全な警戒状態にあると伝えつつ、カージャ・ムハンマド・アシフはロイターに対して、「『我々の存在に直接的脅威』が及ぶ場合にのみ、我々は核兵器を使用する」と述べた。
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(翻訳者:川出航也)
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