「アシュカーン・ヤクザ組」組員逮捕 ハムシャフリー紙
2005年10月08日付 Hamshahri 紙

2005年10月8日付ハムシャフリー紙 事件面

【事件部】「アシュカーン・ヤクザ組」組員の一人、アリー・ザーギーが彼の隠れ家で逮捕された。

 当紙記者の報告によると、1ヶ月間にわたり《シーシェ(覚醒剤)》の密売グループのメンバーらを逮捕してきた捜査第一課の捜査員は、逃走中の同組組員の潜伏先を突き止めるのに成功した。

 捜査員らは水曜日の16時に、容疑者がザファル通りにある家に潜んでいることを確認の上突入し、彼の父親の家の屋根裏に部屋を作って潜伏していた、就寝中のアリー・ザーギー容疑者を逮捕した。

 捜査員はさらに、容疑者宅を捜索したところ、金庫を発見したが、ザーギー容疑者は開けることを拒否。裁判所にこの件につき報告したところ、金庫を押収して、署で開けるように命じた。

 犯人を金庫とともに署に移送すると、ザーギー容疑者は「アシュカーン・ヤクザ」の銃器は彼が所持しており、掃除機の中に隠したと供述した。捜査員らは同隠れ家に戻り、掃除機を調べた結果、中から銃器を見つけた。

 また、捜査員たちが金庫を開けると、中からシーシェ(覚せい剤)を発見した。

 捜査員らはまた、別件の捜査から、2週間前に警官に射殺されたアリー・スィヤーフという名のファラーフ地区のごろつきが、同組の組員であり、彼らと協力関係にあったことを突き止めた。

 警察の調べでは、この組の組員らは、密売の協力をさせる目的で、少女を組の隠れ家へ引っ張り込んで暴行したことも明らかになっている。

 「アシュカーン・ヤクザ」で有名なアシュカーンは、テヘランのシーシェ(覚せい剤)密売グループの組長で、かつて日本で犯罪に手を染め、日本の「ヤクザ」に共鳴していたことが原因で、この名で知られるようになった。

 これまで、24名の同組組員が逮捕されている。同様に、現在までに10丁以上の銃器が容疑者らの隠れ家から押収されている。組員らは自動車の窃盗や内部粛清、抗争相手ヘの傷害・誘拐などの罪に問われている。

 容疑者らはシーシェ(覚せい剤)を他国から輸入し、テヘラン市内に流していた。容疑者らが客に売った麻薬が偽薬〔*おそらく粗悪な合成麻薬を指す〕だったために、薬を飲んだ客が病院に運ばれたこともあった。

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( 翻訳者:久野華代 )
( 記事ID:1039 )