イスタンブルで大雨 1000戸以上が床上浸水(Milliyet紙)
2006年11月02日付 Milliyet 紙

 異常なまでの降雨がイスタンブルの生活を麻痺させた。何千もの家と職場が浸水をうけた。初等及び中等の学校が2日間休校になった。農業大臣エケルは、「ゆがんだ都市化」に注意を促す中、災害管理局タイマズ局長は、「この件は完全に地方行政の怠慢である」と述べた。

 トルコに影響を与えた寒波と集中豪雨が、昨日イスタンブルの生活を麻痺させた。昨日街で続いた降雨が原因で、多くの郡で家屋と職場が浸水をうけた。ベイコズとケメルブルガズでは、多くの工場と保育園で取り残された人々が救出された。135kgの降雨があったベイコズでは、初等及び中等の学校が2日間休校になった。

 異常な雨量が原因で、昨日ベイコズで1000、サルイェルで100近い家屋と職場が浸水をうけた。サルイェルにあった豪華な別荘も水に浸かった。ベイコズのアクババ村フェネル通りでは、水位が約1メートルにまで達した。車を引き込む水の奔流の中に取り残された人々を助けるため作業機械が届いた。村で血清をつくっているオセル工場の約200の労働者が、作業機械とボートで救い出された。

 北部海上司令部に属する第1潜水救助隊司令部の隊員も、救出活動に加わった。ベイコズのトカトキョイ・デレシのスリュクハーネ地点で谷底にある家屋と仕事場が水に浸る一方、デレセキ村では、一戸の古い建物が倒壊した。被災地域に保存食糧や食事が送られた。ベイコズでは初等及び中等学校が2日間休校になった。

■「どうしようもない、助けてください」
 アクババ村の被災調査を行ったイスタンブルの広域都市市長カーディル・トプバシュは、家屋が浸水を受けた市民たちから抗議を受けた。トプバシュは、車のタイヤから古い冷蔵庫まで、すべてのものが谷底に流され、これらのものが引きずり込まれて水路を塞いでいると話した。

 エミネ・ティリヤキは、家が浸水を受け、自らも肺の病にかかっていて、「どうしようもない」と述べ、トプバシュの指示で、治療のために救急車で病院へ運ばれた。
 この間、ベイコズのギュムシュスユにあるシャーヒン・キョクチュルク・スポーツ施設と、トカトキョイのシェヒット・エル・アリ・ドアン初等学校に収容された被災市民たちに、温かい食事が配給された。

■一人は助けられなかった
 地滑りが原因で、サルイェルのキレチブルヌ通りは交通が遮断された。キャーズム・カラベキル地区で、一つのゲジェコンドゥが地中に埋まった。ゲジェコンドゥにハジュ・バイラム・ハムルジュという人がいたという連絡があったため、消防が救助に向かったが、ハムルジュを見つけることはできなかった。

 ギュルバフチェ小路の、ある保育園に取り残された子どもたちは救助された。キャウトハーネ・ジェンデレ道は完全に遮断された。工場に取り残された労働者たちは、ゾディアックボートと作業機械で救出された。県知事ムアッメル・ギュレルは、国が被災住民に補償をおこなう、と伝えた。



Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:佐藤淳也 )
( 記事ID:3829 )