アラブ連盟事務局長「レバノンでの事態を傍観していることはできない」(アル・アハラーム紙)
2006年12月04日付 Al-Ahram 紙

■ レバノン情勢鎮静化のため、アラブ諸国が集中的な外交
■ セニョーラ政権辞任を求める座り込みが三日目に
■ イスラエルは新たなレバノン戦争を想定、レバノン政府転覆を目論んでいるとシリアを非難

2006年12月04日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ベイルート:マスウード・ヘンナーウィー、マーヒル・ムカッリド】

首都ベイルート中心部の殉教者広場とリヤードッスルフ広場での反対派勢力による座り込みが昨日で三日目を迎える中、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長を先頭に、アラブ諸国による活発な外交が繰り広げられている。

ムーサー事務局長はレバノンのセニョーラ首相およびナビーフ・ビッリー国会議長と協議を行い、現在の危機の進展について意見を交わした。

ムーサー事務局長はレバノンの首都ベイルート到着直後の声明の中で、「レバノンでの事態を傍観していることは出来ない」と述べ、彼の訪問はレバノン全体を支えるためのアラブ諸国の動きの一環だという点を明らかにした。

またレバノンのアフマド・ファトファト青年・スポーツ相は現在の危機に対する当座の解決策を誰が提示できるのかという質問に対し、「レバノンの国益さえ担保されるならば、われわれは皆、どんな譲歩でもする準備がある」と答えた。
続けて同相は、「我々は閣僚ポストの三分の一を(反対派勢力に)与えることには絶対に同意しない。しかし大統領問題の解決と反対派勢力が45パーセントを占める挙国一致政府の樹立を含む包括的な解決の枠組みにおいてであれば、同意してもいい。また我々も新しい選挙法には賛成している」と述べた。

(後略)


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( 翻訳者:望月美奈 )
( 記事ID:4117 )