レバノン反対派勢力、きょう午後3時にベイルート中心街で大規模デモ開始へ(アル・ナハール紙)
2006年12月01日付 Al-Nahar 紙

■ スファイル総大司教、街頭行動に警告、「レバノン人以外の手で弄ばれる商品と化したレバノン人」を激しく批判
■ 最大の戦いが今日、二つの広場での反対派勢力の集会をもって始まる
■ セニョーラ首相「対話の継続には賛成だが、体制転覆には反対」

2006年12月01日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 反対派勢力は今日の午後3時にベイルート中心街で大規模のデモと「政府を打倒するまで」の無期限の集会を行い、決定的な戦いを開始することを決定したが、それにもかかわらず仲介の成功に賭ける動きが停止することはなく、それは抗議運動の開始の後も継続することになるもようである。

 サウジアラビアのアブドゥルアズィーズ・ハウジャ大使が最後の瞬間に行った仲介努力は何ら政治的な状況の打開をもたらすことはなかったが、ハウジャ大使は「危機が激しくなれば打開策も見出されよう」というスローガンを掲げ、ふさわしい解決への扉が閉ざされたわけではないことを印象づけた。

 情報によればハウジャ大使は夜に到るまで仲介の努力を継続し、ビッリー国会議長を午後に訪問した後、衆目を避けつつ複数の人々と会談を行った。

 民衆の運動の「最初の波」が終わった後、とくに現在の「不利な均衡」のもとでは反対派勢力側は政府を打倒することが出来ないであろうと全ての人々が認識したならば、仲介の努力が異なった性格を帯びるようになるだろうと予想する者もいる。しかし、たしかに現在の民衆の動きによって国内がしだいに麻痺に陥り、政府および多数派勢力に対する圧力を強化することになる可能性もある。

 デモの直前に発表された政治的立場への民衆の反応は、定められた時刻を待つこともなかった。ヒズブッラーの支持者たちは正午頃、ハサン・ナスルッラー師がデモと無期限集会への参加を呼びかけるよう指示を発した直後に祝砲を打ち鳴らし、夜にはベイルート南部郊外に隣接する地域やベイルート市内で自動車による示威行動を組織した。

(後略)



Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:4148 )