ハーシェミー・ラフサンジャーニー:「核問題に対して安保理付託へと踏み出すことは大きな誤り」 ハムシャフリー紙
2006年02月04日付 Hamshahri 紙

2006年2月4日付ハムシャフリー紙

 ハーシェミー・ラフサンジャーニー師はテヘランの金曜礼拝での説教において、「もし信頼というものが存在しなければ、世界の安全は危機的状況に陥るだろう。それゆえ、我々はIAEA理事会が〔平和利用目的での原子力技術獲得というイランの権利に対する〕抑圧という、歴史的大罪を犯さぬよう、切に願うものである。もちろん、罪を犯してしまった場合には、そこから得られるものは何もないということを覚悟ありたい」と述べた。

 同師は、「我々は、国際的に合法な権利、すなわち我々の生活をよりよくするために、核技術を利用することができるという権利以外には、何も望んではいない」と表明したうえで、「もしイランの核問題が安保理に持ち込まれることになれば、それは実に大きな過ちである。なぜなら我々は今、誰にも迷惑をかけてはいないからだ。我々は単に、知識を広げようとしているだけであり、知識の拡大は場所を問わず、必ず人類社会に貢献することになる」と付け加えた。

 テヘランでの今週の金曜礼拝の説教は、西洋の一部新聞・メディアによるイスラームの預言者への冒とく問題についても触れ、「彼らは、これらの所業により、イスラーム教徒の偉大さに対する憎悪と憤怒を晴らすことができるなどと考えている。彼らは、これらの所業により、自らの首を絞めていることに気づいていない」と述べた。

 ハーシェミー・ラフサンジャーニー師は、このような行為は、世界15億のイスラーム教徒を怒らせていると強調した上で、「預言者を冒とくされて怒りを覚えないイスラーム教徒はいない。自由の名においてこのような冒とくがなされるなら、なおさらである!もし表現の自由というものが、イスラーム教徒が最も神聖視するものに対する侮辱までも含むものならば、このような自由に対し、対抗する必要がある。このような行為をとった者たちに対して、イスラーム教徒が世界各地で圧力を加える必要がある」と述べた。

 公益評議会の議長を務める同師はまた、国民、特に諸々の政治団体や党派に向けて、次のように語りかけた。「連帯と統一こそ、我々に革命での勝利をもたらしたものに他ならない。そして当然のことながら、連帯と共感以外に、革命の永続はありえない。決して、この神の恩恵に傷がつくのを見過ごしてはならぬ。敵どもは再び、冬で縮こまっていたヘビが春の気配を感じて動き出すかのごとく、口実を見繕って蠢動し始めたように感じられる」。

 ISNAの報道によると、テヘランの今週の金曜礼拝導師を務めたラフサンジャーニー師は、説教の第一部において、カルバラーの悲劇について論じた。

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( 翻訳者:南龍太 )
( 記事ID:1850 )