核に関して《良きニュース》発表へ:アフマディーネジャード シャルグ紙
2006年04月11日付 Sharq 紙

2006年4月11日付シャルグ紙2面

【政治部】就任以来11回目となるマフムード・アフマディーネジャード大統領の地方訪問は、イランの核活動に関して《良きニュース》を公表する旅となる予定だ。これは、聖都マシュハドの人々への訪問に出立する以前に、大統領自身が約束していたことである。

 とはいえ、すでにメフル通信は伝え聞いた情報として、近日中にも政府関係者より核活動に関して《良きニュース》が国民に発表される旨、短く報じていた。また、昨日のある朝刊紙も、イランによる3.5パーセント濃縮ウランの獲得、そして核燃料保有国への仲間入りを可能とする実験プラットフォームの設置について報道していた。

 このような観測が流れる中、大統領はこの《ニュース》を伝えるべく、昨日ホラーサーン・ラザヴィー州へと出発した。明らかにこの《ニュース》は、2年ぶりとなるムハンマド・エルバラダイIAEA事務局長のイラン訪問の予定に合わせた形で、発表されることになるだろう。また他方で、この《良きニュース》は、すべての核活動の停止を求めて国連安保理がイランに課した猶予が終わるまで約2週間を残す時期に、国民に公表されることになるだろう。

 ともあれ、アフマディーネジャード大統領は昨日、聖都マシュハドでの演説で、「敵は政治的圧力をかけたとしても、イラン国民から権利を奪い取ることはできない」と声を上げた。IRNA(イラン国営通信)の報道によると、大統領は続けて「これらの騒動や騒ぎを起こしても、また機嫌の悪いふりをしてしかめっ面をしても、われわれ国民の動きを邪魔することなど不可能だということは、われわれに対して良からぬことを考える敵どもも分かっていることだ」と付け加えた。

 大統領はさらに次のように述べた。「われわれは、唯一なる神の下での団結と正義を礎に、全人類の平和と安寧、福祉を希求している。われわれは全人類のための正義を求めている。このことは、これまで何度も述べてきた。われわれは、すべての人々にとっての平和と安寧、進歩を求めているのだ。われわれ国民は、まさに進歩への道を選択したのである」。

 アフマディーネジャード大統領はまた、「われわれ国民は、誇りと独立の道を選択した。この道を後退するようなことが決してないよう、希望する」と述べ、イラン政府は国民の権利の実現を諦めるようなことは微塵もなく、国民の願望を分別と力強さによって前進させる所存であることを確約した。

 大統領は続けて、「政府は障害を取り除き、基礎を築かねばならない。政府の役割とは、腐敗、汚職、縁故主義、安逸な不労所得に対処することである」と述べ、政府は国民の足を引っ張る障害を取り除く決意であるとした。「閣僚、州知事、すべての責任者たちに言っているのは、われわれは腐敗と貴族主義との闘いにおいては、例外はありえないということだ。一部の縁故主義が、一握りの者たちに巨万の富をもたらし、大多数の国民から富を収奪するという状況は許されない」。

 今回のホラーサーン・ラザヴィー州へのアフマディーネジャード大統領の訪問は、今年度〔イラン暦では3月21日が正月〕に入って二度目の地方訪問であり、また閣僚らを引き連れての同州への訪問も、就任以来二度目である。アフマディーネジャード大統領は、〔大統領就任後の〕初めての閣議をこの州で開いている。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2196 )