外相、クウェート首長と会談:核問題の外交的解決を強調 シャルグ紙
2006年05月21日付 Sharq 紙

2006年5月21日付シャルグ紙2面

【シャルグ】マヌーチェフル・モッタキー外相はクウェートのシャイフ・サバーフ・アフマドゥッ・サバーフ首長と会談し、両国間の関係強化の方法、及び地域・国際問題について意見交換した。

 モッタキー外相は、クウェート首長へのアフマディーネジャード大統領からのイラン訪問要請を伝えた上で、次のように語った。「両国関係は前進しており、良好な状態にある。クウェート首長の将来のイラン訪問が、両国の今後の新たな関係と可能性を切り開くものとなることを期待している。ニューヨーク国連総会の傍らで、そしてクウェートにおいて、相次いで行われたイラン大統領とクウェート首長の会談では、重要かつ建設的な成果が得られた。取り交わされた合意文書を実行することが、新政府及び両国の合同委員会の今後の重要な課題となっている」。

 原子力開発計画、およびブーシェフル原発の安全基準について説明した外相は、次のように表明した。「ブーシェフル原発は、もっとも安全で、もっとも高品質な世界基準を有している。IAEAはブーシェフル原発の安全性に対してきちんと監視を行っている。同原発は、すでに99%が作業を終えている」。

 モッタキー外相は、イラン核開発のこれまでの経緯及び最近の動向について説明し、次のように述べた。「現在、われわれには二つの選択肢がある。イラン国民の権利と利益をあきらめ見過ごすか、あるいは適切な体制作りによって、イラン国民の正当な権利と独自の能力を守るか、のいずれかである。われわれは懸念の払拭に努めたい。イラン・イスラーム共和国としては、危機の醸成を望ましいとは思ってはおらず、外交的選択こそ最良かつ最善の選択であると考えている。しかしながらその一方で、自国の正当な権利の保証については、それを強く求める所存である」。

 クウェートのシャイフ・サバーフ・アフマドゥッ・サバーフ首長は、アフマディーネジャード大統領との前回の会談について謝意を述べ、同大統領に対し厚意を伝えた上で、両国外務省の継続的な協議と監督のもと、訪問準備委員会が訪問時期に関してアレンジを進めることに、期待を表明した。

 シャイフ・サバーフ首長はイラン核問題に関し、「われわれはイランの平和的原子力計画を歓迎している。それはイランの正当な権利であると考える」旨述べた。同主張はまた、核廃棄物のロシアへの移送に関するイランとロシア間の協定に触れ、「原子力に関わるその他の問題についても、外交的手段によって結論が得られることを望む」と述べた。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:2487 )