イスタンブルの海の水質向上 -87箇所で海水浴が可能に(Radikal紙)
2006年05月25日付 Radikal 紙

 イスタンブル上下水道運営局(İSKİ)からよい知らせが届いた。今夏イスタンブルでは、ベベキ、ウスキュダル、ボスタンジュ、カルタルを始めとして、87箇所で海水浴が出来るようになる。新しい海水浴場も建設途中だ。

 İSKİ局長ドゥルスン・アリ・チョドゥル氏がよい知らせを届けた。イスタンブルのヨーロッパ側及びアジア側の157箇所で海水の水質検査を行い、87箇所で海水浴が可能という結果になった。更にこのうち55箇所は “ブルーフラッグ※”の基準も満たしていた。
 チョドゥル氏はイスタンブルで行われた排水ろ過、浄水施設建設、水質改善努力の結果234キロにも及ぶ海岸線のうち140キロで完全に海水浴が可能な水質基準を満たしたことを明らかにした。
世界保健機関によると海水浴を許可するためには、100ml当たりの大腸菌が2000個以下、連鎖状球菌が1000個以下である必要がある。このことを明らかにしたチョドゥル氏は、さらに“ブルーフラッグ”の基準を満たすには、大腸菌が100ml当たり200個以下、連鎖状球菌が100個以下である必要があると付け加えた。

 チョドゥル氏は次のように話した。「冬は1ヶ月に1度、夏は15日に1度この水質調査を継続的に行ってきた。2006年5月17日にヨーロッパ側とアジア側の157箇所で海水の水質調査を行った結果、87箇所で海水浴が可能な水質基準を満たしていた。
 イスタンブル近郊の島々にトゥズラ、ペンディキ、カルタル、イデアルテペ、キルヨス、アーヴァ、ブュユクチェクメジェ、キレッチブルヌ、アナドル灯台、ポイラズ、モダ、ジャッデボスタン、スアディエ、ボスタンジュ、アルナブトゥキョイ、ベベキ、クルチェスメなど55箇所は、“ブルーフラッグ”の基準を満たす程水質や環境が素晴らしかった。今後の目標は、2年半以内にすべての海岸で同じ(ブルーフラッグの)基準を達成することだ。」

■イスティンイェから良いニュース

 チョドゥル氏は、キュチュクスもブルーフラッグの水質基準を満たしており、今夏キュチュクスの海水浴場が営業を始めることも述べた。
 チョドゥル氏は、昨年イスティンイェで行われた水質調査では大腸菌が100ml当たり9000万個、連鎖状球菌が150万個検出されたが、2ヶ月前に終了した清掃作業の結果この場所の大腸菌が100ml当たり2600個に、連鎖状球菌は4500個に減ったと説明した。氏によると今後短期間でイスティンイェでの海水浴が可能になるという。

■次はタラブヤの番だ
 
 海岸に漂着するゴミを無くすことで海水自体がすぐ浄化されたこと、イスタンブルのボスフォラス海峡は海流が速いため、浄化がとても早く進んだことを明らかにしたチョドゥル氏は次のように話した。
 「みながこの取り組みに一丸となってくれたのは、幸せなことだ。誰もが新しい海水浴場を開く努力をしている。イスタンブル広域市、郡当局、更に民間企業に至るまでだ。トゥズラでは、アンタリヤのようにプライベートビーチを開く計画がある。今年はタラブヤもきれいにするつもりだ。タラブヤのビーチは、開いてはいるものの海に入ることは出来ず、出来るのは日光浴くらいだ。今年タラブヤでの清掃も終わらせたら、プライベートビーチの数は更に増えるだろう。」

※ブルーフラッグとは、非営利団体であるFEE(Foundation for Environmental Education)が厳しい基準のもと水質、環境、安全性、サービス、経営面等で優れたレベルを満たすビーチやマリーナにのみ与える栄誉ある称号で、ヨーロッパ、南アフリカ、カリブ海などの多くの国々が加盟している。
ブルーフラッグに認定されると、その名の通り青い旗が授与される。トルコ語では、マーヴィ バイラク(Mavi Bayrak)の名称で知られている。この検査は毎年行われている。




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( 翻訳者:住永 千裕 )
( 記事ID:2522 )