客室乗務員不足のトルコ航空、国内線で遅延続く(Hurriyet紙)
2006年06月13日付 Hurriyet 紙

 トルコ航空が新たに就航地を増加させたことによって4月以来主要な課題となっている客室乗務員不足の問題は、夏の就航スケジュールが始まり、増設便を飛ばすことになったために限界点に達した。休暇が取り消されたにもかかわらず客室乗務員がいないために特に国内線で遅延が生じている。

 客室乗務員不足の最も大きな理由は、会社が行った試験に合格した客室乗務員志願者の身長が低いことである。応募用紙では身長が1メートル65センチであることを明記していた多くの志願者が、試験後に行われた測定で申告よりも身長が低いことがわかり、採用が認められなかった。

■システムが変わった
 トルコ航空では1400人の女性、476人の男性を含む合計1876人の客室乗務員が職務についている。以前、客室乗務員を採用するために行った試験に13000人が志願したため、会社は試験のシステムを変更した。トルコ航空は、以前は志願者に健康診断書の提出を求めており、身長と体重の計測を行った後で試験を行っていた。志願者が健康診断書を私立病院で約200新トルコリラ〔約17000円〕を払って取得しており、多くの人がこのお金を無駄に払うことになってしまったという理由から、今回は健康診断書を最後に回した。

■身長が低い
 試験を通過した300人の栄えある志願者に健康診断書の提出を求めた。しかしこのうちたった120人しか身体的条件に適合した者はいなかった。志願者の大半は、身長が低いことから権利を失った。今回トルコ航空は、その待機している300人の志願者から選考を行う。ここでも問題があれば、得点が高い順に会社に採用される。最初の段階で300人は仕事につく。その後得点によってはこの数は1年以内で800人にまでのぼる見込みである。同社幹部は、11月に受け入れる100人の客室乗務員志願者は、訓練を終えて月曜日から仕事を始めると述べた。

■3時間待った
 第4回トルコ‐ギリシャメディアフォーラムに参加した記者たちも、カッパドキア旅行のためにカイセリ行きの飛行機を3時間待たざるを得なかった。8時30分発のTK‐260便イスタンブル発カイセリ着のトルコ航空機は、客室乗務員がいなかったために11時58分にようやく離陸した。新聞記者たちは空港で長時間待たされたが、その中には新聞評議会会長オクタイ・エクシもいた。乗客たちは、係員が配布した苦情アンケート用紙に記入していた。



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( 翻訳者:小野寺香織 )
( 記事ID:2707 )