イラン核問題をめぐるEUの動き シャルグ紙
2006年06月17日付 Sharq 紙

2006年6月17日付シャルグ紙2面

【政治部】ハヴィエル・ソラナ共通外交・安全保障上級代表は水曜日、木曜日に始まったEU25カ国首脳会議に先立って、アリー・ラリージャーニー国家安全保障最高評議会書記・核問題交渉最高責任者と電話会談をした。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙の伝えるところによると、双方はEU提案について議論・意見交換をした。

 ブリュッセルで2日間の会議を開催したEU加盟25カ国は、現在イラン核問題の外交的解決という目的達成に、期待をかけている。EU首脳会議声明草案では、「5+1で確立された相互理解は、イランとの話し合いを通じ核合意達成につながりうる」との文言がある一方で、各紙の報道によると、EU首脳はイラン核計画に関して提示された一連の提案に対して、前向きに回答するようイラン側に求めた模様である。

 また、EU加盟国の各外相は別個に会議を開き、バルカン半島、イラン、イラク、そしてパレスチナを初めとする地域問題につき、検討する予定である。

 その一方で、ジョージ・ブッシュ米大統領はイラン核問題を前進させる方策について、EU首脳と協議することも予定されている。ステファン・ハドリー・ホワイトハウス国家安全保障担当補佐官は、報道陣に次のように述べた。「6月21日にオーストリアの首都ウィーンで行われるアメリカ‐EU会談では、相互協力、民主化推進、安全保障強化、そして世界の繁栄に関連した問題が話し合われる予定だ」。ハドリー補佐官はさらに、「この会議に関して、情報が外に漏れ出ることはないだろう」と付け加えた。同補佐官は続けて、イランは国際社会からの一連のインセンティヴを真剣に検討していることを表すサインを送っている、と指摘した。

 ブッシュ大統領はオーストリア訪問の際、EUの持ち回り議長国であるオーストリアのヴォルフガング・シュッセル首相、ホセ・マヌエル・バローゾEU委員長とも個別に会談する予定である。

〔後略〕

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( 翻訳者:飯田晃大 )
( 記事ID:2757 )