イスラエル軍が避難所を空爆、子ども多数を含む民間人57人以上を殺害(アル・アハラーム紙)
2006年07月31日付 Al-Ahram 紙

■ カナで再びイスラエルによる血塗られた虐殺、レバノン市民57人を殺害
■ ヒズブッラー、女性と子どもたちのための報復として、イスラエル北部にミサイル砲数十発を発射
■ オルメルト首相、停戦の呼びかけを拒否、レバノン攻撃続行を命令

2006年07月31日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ世界面

【ベイルート:ファトヒー・マフムード、占領下エルサレム:諸通信社】

 イスラエルは対レバノン戦争において新たな血塗られた虐殺に手を染めた。昨日早朝、イスラエル戦闘機は攻撃開始当初からレバノン市民の避難所に用いられていた3階建ての建物を爆撃、子ども34人を含む57人以上を殺害、数十人の負傷者を出した。

 現場への道路がイスラエル機によって破壊されているために、赤十字も市民防衛隊も虐殺現場に到達するまでに数時間を要し、また救援機器の搬入も出来ないため、素手で瓦礫を除けて遺体と負傷者を引き出した。(中略)

 レバノンのムハンマド・ハリーファ保健相は、今月12日にイスラエルによるレバノン攻撃が始まって以降、犠牲となった死者は750人に上ると述べた。
 同相は、「この人数は最終的な数ではない。なぜならまだ多数の死者がカナやその他の南部の町々で瓦礫の下に埋まっており、多くの地域では爆撃のために救援隊が活動できていないからだ」と語った。(後略)


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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:3144 )