マルマライ工事で倒壊寸前のアパート住民、大成建設との和解拒否(Milliyet紙)
2006年07月07日付 Milliyet 紙

マルマライ・プロジェクトの工事エリア内、ウスキュダルのセルマンアー街区では、マカス・トンネルの工事のためアパート2棟が崩壊の危険にみまわれている。そのアパートの住民たちは、トンネル工事を落札した大成建設が住民らを不当に扱っているとし、告訴することを決定した。

イェニ・ヨル通りにあるセルダル・アパートとオルキデ・アパートの住人、44世帯の住民は、大成建設が提示した6ヶ月間の支援が終了した後、住民が絶望的な状況に陥ると説明した。和解書に署名した場合、その他の一切の権利を放棄することになると述べ、住民らは法的手段に訴えていくことを明らかにした。
交通省を代表して入札を行った鉄道・港湾・空港建設総局(DLH)の上層部と住民たちは再度、話し合いをもった。そして法廷に告訴し、住宅に被った損害を大成建設が負担することを求めていく予定だ。


■専門家の調査

アパートの管理人であるムザッフェル・ヴラルさんは、提示された和解の条件が、短期間では良いものであるが、6ヶ月以降については一切の権利を放棄することが求められていると説明した。大成建設側が提示した和解案は、住民に家賃補助として毎月1200YTL(約88,000円)、引越しと保証金費用として1000YTL(約73,500円)、仲介手数料費用として1200YTL(約88,000円)を支払うものであることが分かった。ウスキュダル第4簡易裁判所の専門家の一行は、6日(昨日)、アパートで調査を行った。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:2923 )