レバノン停戦決議採択へ国内で詰めの折衝(アル・ナハール紙)
2006年08月12日付 Al-Nahar 紙

■ 国連憲章第7章をめぐる詰めの折衝「最後の15分」
■ 戦争の終結間近にマルジャアユーンで悲劇

2006年08月12日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 レバノンでは昨日、国連安保理会合の開催を前にして「最後の15分」の外交努力がなされ、イスラエル軍が終戦を前に戦果を挙げようと陸海空における作戦を展開するなかで、これら二つの動きが白熱した競い合いを繰り広げる最も困難な時期を迎えた。首相府とアイン・アル=ティーナの国会議長官邸は緊急の外交対策本部となり、「ムスタクバル・ブロック」代表のサアド・アル=ハリーリー議員が夕方ベイルートに戻った直後にそこに加わった。消息筋が昨夜本紙に明らかにしたところによると、デーヴィッド・ウェルチ米国務次官補(中東問題担当)はビッリー議長およびセニョーラ首相とシャトル会合を行なって「一つ一つの表現や単語や文字にまで」こだわったマラソン協議の一日を過ごした。同筋によれば「新しい安保理決議案を生み出す」ために行われたこの交渉は、当事者たちにとってこれまでの中で最も困難で厳しいものであったという。

 また同筋によれば交渉においては、戦争の終結やその次の段階で重要で決定的な役割を担うことになるであろう国連の増強・拡大された国際部隊への委任に関する項目について、政治的・外交的・法律的・軍事的な議論が行われた。議論は特に国連憲章の第6章および第7章に関して集中的に行われたという。第6章は紛争の平和的解決について、第7章は平和に対する脅威、平和の破壊および侵略行為に対する措置について取り扱っている。

(後略)



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( 翻訳者:遠藤さやか )
( 記事ID:3338 )