仏大統領、国際部隊派遣を提案 エジプト大統領は介入を否定(アル・ナハール紙)
2006年07月27日付 Al-Nahar 紙

■ シラク大統領、シリア国境への国際部隊派遣を支持
■ ムバーラク大統領「レバノンのために戦争に参加することはないだろう」

2006年07月27日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター】

 イスラエルの対レバノン戦争に対する国際社会やアラブ諸国からの反応が相次ぐなか、フランスのジャック・シラク大統領は昨日の「ルモンド」紙のインタビューでレバノン・イスラエル国境およびレバノン・シリア国境に国際部隊を展開することを提案した。またエジプトのホスニー・ムバーラク大統領は、エジプトはレバノンのためにイスラエルに対する戦争に突入することはないと宣言した。

■ シラク大統領

 シラク大統領は国際部隊が「停戦の監視と、イスラエル・レバノン国境および勿論シリア・レバノン国境の尊重を確認」する任務に従事するであろうと述べた。またこのような部隊が派遣されるためには「停戦を課する政治的な合意」への到達が条件であるとの見解を示した。さらに停戦の問題については「レバノン政府とヒズブッラーの交渉が必要であり、同様に国際社会、イスラエル、レバノン間の交渉も必要である」と述べた。

(中略)

■ ムバーラク大統領

 カイロでは、ムバーラク大統領はサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王との会談を終え火曜日にエジプトヘ戻った飛行機の機内で報道陣に対し、「エジプトがレバノンやヒズブッラーの防衛のために戦争に突入するよう求めている人々は、国外における冒険行為の時代は終わったということを認識していない」と述べた。また7千3百万のエジプト人が開発と公共サービスや労働機会を必要としている時にこのようなシナリオは不可能である、と述べた。

(後略)



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( 翻訳者:吉永晶子 )
( 記事ID:3171 )