レバノン国防相「イスラエルへのミサイル発射には厳しく対処する」(アル・ナハール紙)
2006年08月21日付 Al-Nahar 紙

■ ムッル国防相、ミサイルを発射した者は敵への協力者として追及することを誓約
■ ラーセン特使はコントロールを失うことを警告
■ 国連とレバノン、イスラエルによる戦闘再開の脅迫とたたかう
■ 全地域への国軍および治安部隊の展開と検問強化に関する計画

2006年08月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 国連派遣団が土曜日と日曜日にレバノンを訪れた結果、レバノンと国連は「脆弱な休戦」への不安を未だに引き起こしている否定的な二つの要素との白熱した競い合いの渦中にあるということが明らかになった。その二つの要素とは、イスラエルが戦闘を再開の恐怖をかきたてていることと、増強された国際部隊への参加を希望している諸国が最終的な決定をためらっていることである。

 昨日、国連派遣団のベイルート滞在中にイリヤース・アル=ムッル副首相兼国防相は、抵抗運動[※訳注:ヒズブッラーの軍事部門]が安保理決議第1701号を遵守しており、決議に違反することはない以上、レバノン軍はイスラエルに対してミサイルを発射するいかなる勢力に対しても「厳しく」対処すると誓約し、決議履行へのレバノンの政治的、軍事的な協力の姿勢を表明した。本紙の得た情報によればこの誓約は、レバノン首脳部とテリー・ロード・ラーセン国連事務総長特使(安保理第1559号決議履行監視担当)を含む国際派遣団の間で細部にわたって実務面から綿密に議論された。レバノン側の誓約によって国際派遣団のメンバーは、イスラエルに対してより説得力のある立場から、国連が安保理決議第1701号の違反であると認めたブダイ地区での降下作戦のような違反行為をやめるよう交渉を行うことを可能にする「武器」となる重要な保証を得たと言えよう。また、国際部隊への参加を躊躇している諸国が積極的な姿勢をとることを決意するよう国連が行なっている説得の努力にも弾みがつく要因となるだろう。

(後略)



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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:3385 )