ヒズブッラー書記長、ベイルートが空爆されればテル・アビブを攻撃すると警告(アル・ナハール紙) 
2006年08月04日付 Al-Nahar 紙

■ 国会に「危機対策チーム」設置へ
■ セニョーラ首相「国民の保護は我々の責任」
■ ナスルッラー書記長「ベイルートが空爆されればテル・アビブを攻撃」と警告 イスラエルはインフラを破壊すると脅迫
■ ヒズブッラー、拠点確保に固執せずゲリラ戦 イスラエルはリタニ川までの進軍を目指す

2006年08月04日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 レバノン南部戦線における戦場地図の書き換えが迫られ、戦火のマグマがレバノンおよびイスラエルのその他の地域に飛散する状況のなかで、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長が昨夜再び姿を見せ、「ベイルートが爆撃されればテル・アビブを爆撃する」と警告した。それに対してイスラエルは、レバノンの「インフラを破壊する」との脅迫で応えた。

 こうした事態の激化のいっぽうで、安保理の場においては外交活動が展開されており、戦争に歯止めをかけ、南部の状況に関して将来的な枠組みを描く決議を誕生させるための準備が行われている。

■ レバノン南部

 レバノン南部の現場において昨日立て続けに起こった出来事については、ヒズブッラーの軍事部門「イスラーム抵抗運動」の一連の声明が伝えたとおりであり、声明では西のアイター・シャアブ村から東のマシュルーウ・タイバにおける戦闘について言及されている。イスラーム抵抗運動は、6つの戦車を破壊し、イスラエル軍に対して人的および物的な損害を与えたと述べた。

 またイスラーム抵抗運動は戦闘員4人が戦闘において死亡したと発表した。一方で、レバノンの民間人4人が死亡し、12人が負傷したと伝えられた。

 レバノン南部の国連レバノン暫定軍[UNIFIL]の報道官が「レバノンTV」に対して語ったところによると、イスラエル軍は「ミルワヒーン、マールーン・ラアス、マルカバ、キファル・キラーといった東部地域一帯において、数回にわたってブルーラインを侵犯した」という。また同報道官は、「UNIFELは状況の危険性にもかかわらず、戦闘のさなかで拠点を維持し、事態の展開を全ての監視している」と付け加え、UNIFEL指導部は一連の報告書をニューヨークの本部と安保理理事国に送っていると述べた。

(後略)


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( 翻訳者:岡本亜有子 )
( 記事ID:3214 )