イスラエル首相「シャバア農場問題について交渉の用意あり」(アル・ナハール紙)
2006年09月09日付 Al-Nahar 紙

■ オルメルト首相、シャバア農場問題について話し合いの意思を表明 レバノンへの帰属承認とヒズブッラーの武装解除が条件

2006年09月09日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー:ムハンマド・ハウワーシュ】

 レバノンに対する空域および海上での封鎖を解除したイスラエルのエフード・オルメルト首相は昨日、国連安保理決議第1701号の履行はヒズブッラーに拘束されているイスラエル軍兵士2人が解放されなければ不完全なままにとどまると発言した。またシャバア農場地帯の問題についてオルメルト首相は、「シャバア農場地帯がシリア領ではなくレバノン領であることが確定され、レバノンが国連安保理決議第1559号および第1701号を完全に履行し、特にヒズブッラーの武装解除を実施すれば、イスラエルはこの問題について交渉を行なうことに合意する」と述べた。

 またオルメルト首相は昨夜ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との会談において、「これらの問題について話し合うためレバノンのフアード・アル=セニョーラ首相と会う準備がある」との意向をあらためて表明した。いっぽうシリアについては、オルメルト首相は「シリアはイスラエルへの敵対的な活動を行うテロ組織を今なおかくまいつづけている。もしもシリアが本当に和平プロセスの進展を欲しているならば、このような行動はとらないであろう」との見解を表明した。

 またパレスチナ問題に関しては、オルメルト首相は「イスラエルはロードマップ案に基づいてパレスチナ政府のマフムード・アッバース(アブー・マーズィン)大統領と交渉を行なう用意があり、その立場を遵守している」と述べ、「イスラエルは以前にもアブー・マーズィンに対して好意に基づくイニシアティヴを実施する用意があると表明したことがあるが、イスラエル軍兵士ギラード・シャリットが拉致されたことで状況が一変した」と指摘した。

(後略)



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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:3468 )