ムバーラク大統領、ジェッダでサウジ国王と会談(アル・アハラーム紙)
2006年09月18日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領、ジェッダでサウジ国王とパレスチナ問題の進展、イラク・レバノン・スーダンの状況について会談
■ 南レバノンへのレバノン国軍再展開、和平プロセス前進のための努力についても協議

2006年09月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ジェッダ:ウサーマ・サラーヤー】

 共通の関心事であるアラブ世界および地域的国際的問題の協議・調整の一環として、ホスニー・ムバーラク大統領はサウジのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王と昨日ジェッダで会談し、アラブ地域のホットな問題、中でもパレスチナ問題、正当な国際決議とアラブの和平イニシアチブおよびロードマップに依拠した和平プロセスを前進させるために必要な努力、イスラエル軍が南部から撤退した後のレバノンの状況とレバノン国軍の再展開を話し合った。

 情報筋によると、両指導者はイラク、スーダンの特にダルフール問題、イランの核問題も取り上げた。

 また両指導者は、特に投資・経済の分野における両国の関係強化の方法についても話し合った。サウジ国王は、ムバーラク大統領とその随行団のために昼食会を催し、その後ジェッダにある王宮で非公開の2者会談を行なった。

 数時間の訪問のためにサウジアラビアのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港に昨日到着したムバーラク大統領を、国王自ら先頭に立って空港で出迎えた。スルターン・ビン・アブドゥルアズィーズ皇太子を始め複数の王族、閣僚、文民・軍人の高官、サウジ駐在のエジプト大使、ムハンマド・アブドゥルハミード・カースィムらも出迎えに加わった。

 大統領のためには公式な歓迎式典が行われ、熱烈な歓迎を示した国王と握手を交わした。同様に出迎えた高官らも大統領を歓迎し、国王はジェッダの宮殿まで同行して、2者会談を行なった。
大統領の訪問にはラシード・ムハンマド・ラシード通商産業・国内通商相、アナス・エルファキー情報相、ウマル・スライマーン情報部長、ザカリア・アズミー官房長官、スライマーン・アウワード大統領報道官らが同行した。

 大統領のサウジ訪問は今年に入ってから5回目となった。前回の会談はイスラエルによるレバノン攻撃の直後にあたる7月25日に、サウジアラビア南部のバーハで行なわれた。
大統領は約3時間の短い滞在の後、サウジアラビアを後にした。


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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:3539 )