ヒズブッラーが今日「勝利集会」を開催(アル・ナハール紙)
2006年09月22日付 Al-Nahar 紙

■ セニョーラ首相、ダマスカス訪問の条件として協議日程の特定を繰り返し要求
■ ベイルート南部郊外、記念となる一日に向けて準備
■ イスラエル、武器の貯蔵庫の存在を撤退遅延の口実に

2006年09月22日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 今日午後4時半にベイルート南部郊外で行われるヒズブッラー主催の「勝利集会」を前に、トゥラード・ハマーダ労働相は昨夜、3・14勢力の閣僚数人から「穏やかな非難の言葉」を聞いたあとで、閣僚会議のメンバー全員にこの集会に出席するよう口頭で呼びかけた。しかし、この集会には政界の各方面から多数の参加者が集まると思われるが、それがヒズブッラーの同盟勢力に限られるだろうことは確かである。3・14勢力は参加しないであろうし、「何の招待も受けていない」と語ったフアード・アル=セニョーラ首相も出席しないだろう。
 
 政界からの参加の規模は、この国の現在の政治情勢全体の姿を十分に物語るものになるだろう。また一方で、党書記長であるハサン・ナスルッラー師が集会において間違いなく行なうだろうと見られる演説に注目が集まっている。

 集会に出席する勢力の関係者は、ナスルッラー書記長本人が集会に出席すると断言している。そうでなければナスルッラー書記長本人が集会への呼びかけをするはずがないし、ナスルッラー書記長の姿を見ることを期待する数万人もの群衆が昨日から列をなしてレバノン南部からベイルートへ集結し始めたりするはずがない、というのである。

 この集会が非常に大規模なものになることは明らかで、開催の期日以前にその規模を推測することは困難だが、主催者側が数千人を動員して準備にあたっている現状から見て、記録的な参加者数になると思われる。昨日すでにレバノン南部の各地域からベイルート南部郊外に向かって、数千人の人々がレバノン国旗やヒズブッラー党旗を掲げて徒歩での行進に出発した。ヒズブッラーの支持者たちは前例のない大行進で午後にはサイダに到着して休憩ののち、今日レバノン南部郊外のジャームースおよびスファイル地区に到着する。同地区には演壇と数千脚の椅子が設置され、観衆のための広い会場が準備された。

 伝えられているところによればビッリー国会議長が政界からの参加者の先陣を切り、その他にもヒズブッラーと同盟を組んでいる勢力や政党が代表団を派遣して参加する予定で、それぞれの支持者に対して多数参加するよう呼びかけがなされた。ミシェル・アウン議員については「変化と改革ブロック」所属議員の代表団が代理で出席の予定であり、「国民自由潮流」は支持者に参加を呼びかけることはせず、参加するか否かは各自の自由としている。

(後略)



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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:3593 )