レバノン首相、カタール訪問 あすヨルダンへ
2007年01月17日付 Al-Nahar 紙

■ 国内合意への動きの背後にサウジとイランの影響
■ ビッリー国会議長とジュマイエル元大統領から対話開始
■ ヒズブッラー硬化、反対派勢力分裂

2007年01月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 今月25日に行われるパリⅢ会議までの時間が無駄なものとならないように、国内では二つの方向での動きが観察された。一つはナビーフ・ビッリー国会議長とアミーン・アル=ジュマイエル元大統領との間で開かれた対話路線に現れているような出口と解決法の模索であり、もう一つはヒズブッラーがあくまでもつづける強硬な姿勢である。

 3・14勢力フォローアップ委員会は、パリⅢ会議を成功させることの重要性を強調し、会議への妨害がもたらす影響について警告した。

■ セニョーラ首相

 そうしたなか、フアード・アル=セニョーラ首相はアラブ歴訪の一環として昨日カタールに到着した。今日にはカタール訪問を終え、明日はヨルダンに滞在する予定である。

 アラブ首長国連邦のハリーファ・ビン・ザーイド大統領はセニョーラ首相を迎えた際、レバノンのために自国が「イニシアチブや努力への支援」を惜しまないことを強調した。また同様に、「レバノンにおけるすべての分野での開発」を促進することなら何であれ支持することを強調した。

 セニョーラ首相は、昨日カイロで予定されていたと言われるアラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長との会合の約束の存在を否定し、この会合はパリⅢ会議の際に行われるとの明らかにした。そしてこの件に関して伝えられたことについて「風評」に過ぎないと述べたた。

 閣僚筋が本紙に語ったところによると、今週セニョーラ首相とムーサー事務局長との間で会合を開く考えがあったが、双方の予定がかみ合わないとの理由で中止となったが、双方の連絡は今なお通じているとのことである。同筋によれば、国内の一部の勢力がこの問題を政府の活動を妨害するために利用しようと試みているのだという。

 多数派勢力の関係者は、パリⅢ会議開催を数日後にひかえてアラブ連盟がひきつづき役割を担うことに期待が寄せられており、この役割が新たに継続することになればいかなる時であれ歓迎されるだろうと述べた。

■ 「ビエール」会合!

 3・14勢力の有力な消息筋は、ヒズブッラー系のテレビ局「アル=マナール」チャンネルが伝えた情報に疑問を表明した。それは、国際的な性格を有する法廷の計画を承認するため、国会内多数派勢力がファリード・マカーリー国会副議長を長とする国会の審議を今月末に「ビエール[ベイルート国際展示娯楽センター]」で開くという決定についての情報であった。同筋はこの情報は「反対派勢力が態度を硬化させる口実がもはやなくなり、その口実を作り出すため想像力に頼ったことを示すでっち上げ」だと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:田中裕子 )
( 記事ID:10067 )