全国大学生バスィージ、IAEAとの関係断絶を要求
2007年03月28日付 Iran 紙

【政治部】《全国162大学大学生バスィージ》は、IAEA理事会との関係継続の中断とIAEA査察官の国外追放を求める声明を発表した。

 ファールス通信の報道によると、《全国162大学大学生バスィージ》は、イラン国民の権利に敵対的な安保理決議第1747号の採択を受けて、共同声明を発表し、同決議は不当で抑圧的、非論理的であり、権利を蔑ろにする非人道的なものであるとした上で、次のように強調した。「国連安保理は恥ずべき不法行為を続けており、自らの存在意義をますます見失いつつある。安保理はいまや、シオニスト系国家やアメリカ掠奪国家など少数者の権利を擁護するだけの機関へと成り下がっており、決議第1747号を採択することで、再び人類を多いに幻滅させた」。

 声明はさらに、イラン・イスラーム共和国は過去、国際秩序に敵対的な活動・行為は一切行ったことはなく、自らの科学の権利を全うし、国の発展をさらに拡大させることを目的に、国際法規範の枠組みと〔IAEAといった〕専門機関による完全な監督の下、他の科学技術とともに、核の平和技術を獲得してきたとした上で、次のように明言した。「ところが人類にとって誠に残念なことに、安保理常任理事国5カ国、ならびに非常任理事国10カ国は、生命を失った無意味な道具と成り下がり、自らの国民的アイデンティティを見失い、さらにその果たすべき国際的立場を忘却してしまった」。

 《全国162大学大学生バスィージ》はまた、次のように強調した。「イラン国民は、アメリカを初めとするすべての非人道的国家による徹底的な制裁や敵意、対決姿勢の数々にも関わらず、神聖なるイスラーム体制の恩寵の下、30年間にわたり自らの発展と繁栄を遂げてきた。制裁が継続されようとも、名誉を重んじ、正義を追求し、自由を愛する進歩的かつ文明的なイラン国民の決意が動ずることはあり得ない。イスラーム国家イランの学者たち、指導者たち、大学人たちは、名誉を重んずる人民の永遠の支持の下、燃料サイクルや核の平和技術の完成を初めとするさまざまな分野の科学の発展に、全力で邁進するであろう」。

 同声明はその上で、「核問題が本来の技術的・法的方向へと立ち帰るまで、役目を果たすことなく単なる道具へと成り果てた、IAEA理事会を初めとする諸々の国際機関との関係を断ち、IAEA査察官を国外追放することこそ、イラン国民とバスィージ学生・大学関係者が現在求めている国民的要求の一つである。国民の要求が叶えられるためには、正義を追求する政府が〔IAEAとの関係見直しを政府に義務付けた〕国会決議を誠実に履行し、NPTから脱退することが必要だ」と表明した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:10505 )