レバノン大統領府と首相府、アラブ首脳会議にそれぞれ代表団派遣へ
2007年03月23日付 Al-Nahar 紙

■ セニョーラ首相、政府の実績を列挙、「クーデターへの動きを法制化する試み」に警戒
■ アイン・アル=ティーナとクライティムの対話が途絶、仲裁に期待
■ サミットへの二重のレバノン代表団派遣、最終的な準備の段階

2007年03月23日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 リヤドで今月28日と29日に開催されるアラブ・サミットに出席するレバノン使節団をめぐる問題に昨日、政府および政界の関心が集まった。レバノンの現在の複雑な政治的危機や憲政上の危機を反映して、二つの使節団をサミットに送ることが決定的になる見通しだ。

 大統領府と首相府は、それぞれがサミットに派遣する使節団について公式に発表することは控えているが、それぞれの使節団の組織に向けて準備が進んでいることが明らかになっている。

 この件に関して行われている協議の経緯に詳しい情報筋によれば、サミットの開催までに残された期間は短く、二つのレバノン代表団が派遣され、レバノン国内の危機やその影響が全面的にサミットの会議場や舞台裏に持ち込まれるという、サウジアラビアがその回避のために努力しつづけている事態を避けうるような政治的解決に至る可能性は少なくなってきている。

 また同筋によれば、そうした事態になればレバノン国家のイメージに悪影響を与えるうえに、レバノンの危機がアラブ諸国自体にとっても重圧となり、レバノン危機を解決するとともにアラブ諸国相互の理解の度合いを試すにあたってアラブ諸国は微妙な位置に立たされることになる。レバノンの分裂状態を「組織化」し、サミット開催にあたってその圧力を軽減する類の予想外の要因が近日中に発生しないかぎり、二重の代表団派遣は避けられない見通しだ。そしてこの方向性は、サミット以前に対立が解決される可能性がきわめて低い現状では、全当事者に影響を及ぼすことになると思われる。

 そして事実、ナビーフ・ビッリー国会議長と多数派勢力の議員との間で発生した「3月20日の嵐」がアイン・アル=ティーナでの対話を無期限で凍結してしまったように見えるなかで、この現状を脱却しうるような政治的協議の新たな突出した動きは昨日も何ら見られなかった。

 「ムスタクバル・ブロック」代表のサアド・アル=ハリーリー議員が火曜日にパリからベイルートに戻ってきた後、ビッリー国会議長とハリーリー議員の間では何のコンタクトも取られていないという。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:10508 )