レバノンに国民自由潮流の専属テレビ局が開設
2007年07月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ミシェル・アウン中将、レバノンに専属テレビ局を開設

2007年07月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ベイルート:AFP】

今までのところレバノン大統領選挙の唯一の候補者であり、キリスト教野党勢力の指導者であるミシェル・アウン中将が金曜、専属テレビ局OTVを設立した。

ニュース放送を開始したOTVの画面には、アウン中将の率いる国民自由潮流のシンボルカラーであるオレンジ色のスローガンが映し出された。試験放送の期間中同局は、毎日6時間の放送を行なう。

レバノン大統領選挙の第1回投票は9月25日に実施される予定で、レバノン議会は11月25日に任期を終える親シリアのエミール・ラッフード現大統領の後継者となる次期大統領を選出することになる。

大統領選挙は第1回投票で3分の2以上の得票、第2回以降の投票では過半数の得票で決まるという原則の下で行われるため、次期大統領選挙の行方は議会における過半数(126議席中68議席)を占めている反シリア派議員に有利と今のところ見られている。

しかしながらレバノンの慣習法では、選挙の第1回投票を行うためには全議員の3分の2以上の出席が必要であり、反シリア派議員が多数を獲得するためには、アウン中将と手を組んだヒズブッラー率いる親シリア派野党からの多くの出席が必要である。

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:11455 )