フランス特使がシリア訪問、レバノン問題について協議
2007年07月19日付 Al-Nahar 紙

■ コスラン仏特使、沈静化に向けダマスカス訪問 米当局は訪問の効果に疑念

2007年07月19日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、UPI、MENA、AP】

 フランスのジャン=クロード・コスラン特使は昨日ダマスカスで、シリアのファールーク・アル=シャルウ副大統領およびワリード・アル=ムアッリム外相と会談し、2005年のラフィーク・アル=ハリーリー元レバノン首相暗殺以後つづいているフランス・シリア関係の膠着状態を打破するために、レバノン危機についての話し合いがなされた。フランスのベルナール・クシュネル外相は、このシリア訪問を「沈静化への第一歩」であるとして賞賛した。他方アメリカ当局は、シリアにおけるフランスの努力の効果に疑念を抱いている。

 シリア・アラブ国営通信社「サナ」によれば、シャルウ副大統領はコスラン特使との会談の中で、「シリアはレバノンの危機的状況の打開に向けたあらゆる努力を援助する」と強調した。

 またシリア副大統領官房の声明によれば、会談の中ではパリのサン・クルーで先頃行われたレバノン各勢力代表の会談の成果について話し合いがなされ、またニコラ・サルコジ大統領の新政権の下でシリア・フランスの二国間関係を発展、強化させることの重要性についても確認がなされた。

(中略)

 ダマスカスの外交筋によればコスラン氏の訪問は、「クシュネル外相の中東訪問に向けた事前調査という枠組みの中で行われた」ものである。また同筋は、「シリアに関するフランスの政策転換は入念に検討されている。今後は、レバノン問題についてより多くの協力を提供したいというシリアの要望の度合いに基づいて展開していくであろう」と述べた。

(後略)

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:千鳥伊久美 )
( 記事ID:11483 )