フランス外相がレバノン訪問、各派指導者と会談
2007年07月29日付 Al-Nahar 紙

■ イニシアティブを携えて今日、エジプト外相、サウジ外相、アラブ連盟事務局長と会談
■ クシュネール外相「対話が成功しなければ…戦争だ」

2007年07月29日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 フランスのベルナール・クシュネール外相は今日、第1線の各派指導者によるレバノン国内対話再開という基本的な目標を実現できないまま、3日間にわたったレバノン訪問をしめくくった。外交関係筋が本紙に明かしたところによれば、クシュネール外相は同行している作業チームと共に、より広範な地域各国および国際社会との連絡協議の文脈の中でアラブ諸国からの支援を取り付けるためカイロへ携えてゆく提案の策定にとりかかったとのことである。

クシュネール外相は今日のカイロへの出発に先立ってサナウバル宮殿で開かれる昼食会に第1線の指導者たちを招待した。情報によれば第1線の指導者たちは全員、本人が出席するか代理人を出席させるかたちでこの昼食会に参加する予定である。主な出席者としては、ナビーフ・ビッリー国会議長(サミール・アーザール議員が代理出席)、フアード・アル=セニョーラ首相、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長が参加する。アミーン・アル=ジュマイエル元大統領の関係筋によれば、マトン地区における選挙戦がいかに厳しい情勢になろうとも元大統領は今回の昼食会への招待を受けるという。一方「変化と改革」ブロックの指導者であるミシェル・アウン議員は、今回の会合は儀礼的な性質を有するものであるため出席するとの決定を下したという。

「ムスタクバル」潮流の代表であるサアド・アル=ハリーリー議員は昨夜、クレイティムの私邸にクシュネール外相を招待した。フアード・アル=セニョーラ首相、「民主主義会合」の代表であるワリード・ジュンブラート議員、ムハンマド・アル=サファディー公共事業相、ブトルス・ハルブ議員、ジョルジュ・アドワーン議員、ジャン=クロード・コスラン特使、ベルナール・エミエ駐レバノン大使らが出席した。この会合ではクシュネール外相のレバノン訪問および各派との会見の成果について話し合われ、その後夕食が供された。

(中略)

■ 会合

 クシュネール外相は「もしレバノン人が対話に成功しなければ、残念なことだが再び戦争が起こるだろう」と警告した。これはビッリー国会議長との会合の後にクシュネール外相が出した声明の中で述べられたものである。クシュネール外相は昨日レバノン首相府を再び訪問し、閣僚複数の同席のもとでセニョーラ首相主催の昼食会に参加した。

 サナウバル宮殿ではクシュネール外相はミシェル・アウン議員、「レバノン軍団」のサミール・ジャアジャア執行部代表、ムハンマド・フナイシュ前大臣やナウワーフ・アル=ムーサウィー対外関係担当を含むヒズブッラーの代表団と会談を行い、サン・クルー会合の出席者全員と会談を行った。

(後略)

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:11530 )