アフマド・フアード・ナグム、アラブ地域の貧困者の大使に選出される
2007年08月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ アフマド・フアード・ナグム、アラブ地域の貧困者の大使に

2007年08月30日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:AFP】

 貧困撲滅のための国際アピールにおいてアラブ諸国グループは、エジプトの民衆詩人であるアフマド・フアード・ナグムをネルソン・マンデラに加えて世界の貧困者の大使に選ばれた。彼はアラブ世界の貧困者を代表して、国際会議で発言をすることになる。ナグムを選出したアラブ諸国グループの代表であるラビーウ・ワフバは、火曜の夕方エジプトの首都カイロ市内のミレット出版社でこの政治風刺詩人と会談を行った後、ナグムは貧困撲滅国際アピールのアラブ諸国グループ全体の一致をもって選出されたと述べた。

 またワフバは、「ナグム氏の選出は、世界の庶民層の諸問題について、エジプトとアラブの庶民の暮らしにおける独自性を通して芸術的に表現してきた彼の大きな役割に対する評価の結果としてなされたものである」と述べた。

 一方、アフマド・フアード・ナグムは貧困者の大使に選ばれたことについて、「私が愛する人々を代弁することできるから」と、喜びを表明した。

 ナグムはおなじみの皮肉をもって、イエス・キリストと「もし貧困が男であれば私は彼を殺したであろう」と言ったアリー・ビン・アビー・ターリブと「誰かが餓えれば安寧はない」と言ったアブー・ザッル・アル=ガファーリーを閣僚とする世界政府を樹立するつもりだと述べた。ナグムの詩は大音楽家で歌手であった故シャイフ・イマーム・イーサーが作曲して歌い、アラブの若者の間で人気を博したことで知られている。

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:11899 )