サウジアラビアの産院で取り違えられたトルコ人とアラブ人の子ども、それぞれの家族へ
2007年11月09日付 Hurriyet 紙

サウジアラビアのナジュラン県で、4年前の出産時に取り違えられたトルコ人とアラブ人の新生児は、ついにそれぞれの家族への引き渡しが待たれている。その一方で、取り違えられたことをなかなか受け入れられないアラブ人一家は、国家に対し慰謝料を求める裁判を起こす準備をしている。

トルコ人の父親のユスフ・ジャヴィトさんは、サウジ側関係者に間違いを認めさせるまで、非常に苦労した。サウジ側一家と、保健省の関係筋は、外見から明らかであるにも関らず、アリくんをどうしても返そうとはしなかった。

しかし最終的にはDNAテストが、4年前にジャヴィト家がアリくんとしてトルコに連れてきた新生児がアラブ一家の子どものヤクップくんであることを証明した。アラブ人の父親ムハッメド・アル・ムンジェムさんは、肌の色が薄い子どもが実子でないなどとは疑ってもいなかった。しかし今、サウジアラビアの保健省に対し、5000万リヤル(1300万ドル=約14.5億円)の損害賠償裁判を起こす準備を進めている。

ナジュラン県知事のミシャール・ビン・サウード皇子は、アル・ヴァタン新聞に答えた会見で、「間違いというものはいつでも起こりうるものだが、今回の件を起こした人たちを突き止め、責任をとらせたい。そしてこのようなことが二度と起こらぬようにしたい」と述べた。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:12398 )