アラブ連盟事務局長、レバノン大統領選出問題についてシリア大統領と協議
2007年11月16日付 Al-Nahar 紙

■ ムーサー事務局長「シリアはレバノン大統領選挙に関心」「フランスの役割が求められている」「アラブ連盟は部外者ではない」

2007年11月16日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP、ロイター、UPI、MENA、AP】

 アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長は昨日ダマスカスで、シリアのバッシャール・アル=アサド大統領がレバノン大統領の人選をめぐる合意の成立と「現在の危機を終焉させ、予定通りの期日に大統領を選出すること」に関心を寄せているとの同大統領の意向を伝えた。またムーサー事務局長は、アラブ連盟は合意による大統領選出を支持する立場であり、「この微妙な段階において、これは最も重要な事である」と指摘した。また、「レバノンの安定はアラブの安定であり、レバノンの混乱はアラブ世界の状況の混乱である」と強調した。

 レバノン問題に関するコメントに加えて、ムーサー事務局長はアナポリス国際会議を、国際社会の指導の下で真剣な和平交渉を開始するため、包括的な会議にするよう呼びかけた。一方、アサド大統領は、ゴラン高原問題に関する項目を含まないいかなる和平提案も、包括的和平を実現するものではないとの見解を示した。

■ 合意による大統領

 ムーサー事務局長はダマスカスで開催された記者会見で、「私が繰り返し強調しているのは、我々が大統領の人選をめぐる合意の成立のため努力しているということであり、これこそ我々が到達できる最も重要なことである。我々は微妙な段階にあり、候補者をめぐる合意の成立への努力は今なお続いている。そしてこれはアラブ連盟の立場であり、同様に全当事者の立場である。我々はこの問題の終結と、憲法上の日程にそって議会で合意によって大統領が選出されることを望んでいる」と語った。また、「私はアサド大統領が語ったように、シリアがレバノン大統領の人選をめぐる合意の成立と、現在の危機の終結と、次期大統領が予定通りの日程で選出されることに関心を寄せているということを確信している」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:工藤章 )
( 記事ID:12518 )