スーダン難民123人がイスラエルに密入国
2008年02月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ エジプトからガザ地区を通りスーダン人難民123人がイスラエルに密入国

2008年02月16日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【占領下エルサレム:UPI】

 イスラエル軍関係筋はスーダン人難民123人が今週の金曜日、エジプトからガザ地区を通ってイスラエルへ密入国したと明かし、管理が不十分なエジプト・ガザ境界線を通ってこうしたことが容易に行われることへの懸念を表明した。

 イスラエルのハアレツ紙は金曜日、エシュコル地域議会議長であり軍報道官でもあるハイム・イェリン氏が「スーダン人難民123人がエジプト国境を通過、ガザ地区の郊外を通って(今日の)早朝にイスラエルに密入国した」と語ったと報じた。

 さらにイェリン氏は、この難民たちは小規模の集団に分かれ、国境沿いの複数の地点から潜入したとと説明し、「エジプト国境には複数の潜入地点があり、イスラエルに望ましくない人々が入国している」と述べて、イスラエルへの国境が容易に通過できることへの懸念を表明した。

 スーダン人難民2810人が過去4か月の間に、ダルフール紛争から逃れてエジプト経由でイスラエルに入国していることが指摘されている。彼らは国際法に基づいて亡命を要求しているが、彼らが敵対的国家の国民であるということからイスラエル当局は困惑している。しかしいくつかのケースにおいて当局は彼らの居住を黙認しており、ユダヤ人地主のもとで僅かな賃金と引き換えに働く者もいる。またイスラエルの拘置所にはスーダン人難民約800人が収容されている。

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( 翻訳者:垣平浩明 )
( 記事ID:13231 )