レバノン挙国一致内閣組閣、なお難航
2008年06月21日付 Al-Nahar 紙

■ トゥワイニー議員、組閣の手法に対してコメント
■ 大統領府、国外からの要因が組閣を妨げているとの見方
■ カタール代表団が今日ベイルート訪問
■ アサド大統領、挙国一致内閣の樹立を国交正常化の条件に
■ セニョーラ首相、シャバア農場解放と抵抗運動の武装問題を切り離す立場を示す
■ ヒズブッラーはこれを歓迎

2008年06月21日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 ミシェル・スレイマーン大統領とフアード・アル=セニョーラ首相のやり取りに進展がないとの情報が伝えられている現在、近いうちに組閣が完了することはないと見られる。可能性のあるタイミングとしては、来月初めに開催されるナハル・アル=バーリド難民キャンプ再建のためのウィーンでの支援国会議の後が考えられる。セニョーラ首相はあさって月曜日にウィーンに向かい、会議に参加する予定である。大統領府関係者らは昨日、明日殉教者広場で開かれるヤアクーブ・アル=カッブーシー神父の列福記念式典と、来週初めに行われる宗教指導者会議の準備に忙殺された。

 バアブダの大統領府を訪問した人々の見るところによると、大統領はドーハ合意に沿った挙国一致内閣を成立させるためにはレバノンの全勢力の合意が必要だと考え、その時を待っている。それは、自らの大統領としての任期が、分裂を確実なものにする政府ではなく、和解に基づく政府の成立と共に開始されなければならないとの信念に基づく姿勢でもある。政府の誕生を妨げている障碍は、レバノンの国内情勢や単なる分け前の配分の問題にとどまらず、国外から吹きつけてくる逆風や、近隣諸国の利害の交錯をも含んでいる。諸国の利害のもつれは、組閣に便宜を図るよりも障碍を設けて、更なる先延ばしの方向に向かわせようとしている。ドーハ合意においてミシェル・スレイマーン中将の大統領選出で合意が成立した当時とは反対の有様だ。

(後略)

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( 翻訳者:梶原夏海 )
( 記事ID:14228 )