アフマディーネジャード大統領、NHKとのインタビューに臨む:「時代はアメリカにとって逆風」(前編)
2008年09月06日付 Jam-e Jam 紙


【政治部】大統領は、わが国に対する圧力や経済制裁は違法かつ不当であると強調した上で、「イランが強権的な諸大国に対して制裁を加えることも可能なのだ」と述べた。

 報道中央局の発表によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領は日本のNHKとのインタビューの中で次のように付け加えた。「我々はこれまでのところ、強権的かつ非倫理的な諸大国が行使する制裁に対して過度な対応を何ら示してこなかったが、もし諸大国がわが国の領域を侵犯しようものなら、イラン国民は〔断固として〕応酬することになるだろう」。

 大統領はわが国の核の平和利用問題に関する質問に答えて、次のように説明した。「イランの核問題は単純かつ普通の問題である。イラン国民は他の諸国民と同様、核エネルギーの平和利用に関心があるだけなのだ。これはイラン人の権利であり、全ての国際法がこの権利を正当と認めている」。

 アフマディーネジャード大統領は、イランの核計画をめぐって起こった騒動は政治的なものであり、法的な根拠を欠くと述べた上で、「日本を原爆の犠牲にし、今日も何十個もの核弾頭を保有しているような者たちがイランの平和的活動に異を唱えるとは、奇妙なことだ」と指摘した。

 アフマディーネジャード大統領は、強権的な諸大国はイランによる平和的な核計画に相対するにあたり、2つの大きな過ちを同時に犯してきたと述べた上で、次のように話した。「第一に、諸大国は諸国民の法的権利を阻害することで世界の雰囲気を混乱させた。このような混乱した雰囲気の下で、皆が害を被った。第二に、彼らは原子力エネルギーを〔原子力〕爆弾とイコールで結んでいる。核エネルギーは有用かつクリーンで安全なエネルギーであり、全ての人々が利用すべきものだが、原爆は卑劣で非人道的である」。

 大統領はその上で、「強権的な諸大国は、これら2つが同じものであるかのように想定することで、諸国民が平和的核エネルギーを獲得・利用するのを妨げようとしている」とことばを継いだ。

〔中略〕

 大統領は、強権的な諸大国は自らが保有する核弾頭を廃棄する代わりに、他国の平和的核エネルギーの利用を妨害していると述べた上で、次のように説明した。「強権的な諸大国の野蛮な行為の犠牲者である日本国民は、他の諸国民と共に核エネルギーを利用する権利がある。それゆえ、不公正で非倫理的な2、3の国々の〔核〕兵器廃絶へ向けて、我々は同盟すべきである。そうすれば、人類は平和を手に入れるはずだ」。

つづく‥‥


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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14669 )